オレの秘書さん
ケース3 獄寺隼人
『獄寺さん!ボスの右腕の貴方に最初に聞くべきでした!』
そう言って詰め寄ったのは廊下のど真ん中。
「お、おい○○…急に何なんだ?兎に角、どっか部屋で話聞くぞ…」
私の勢いに後ずさる獄寺さんと共に、丁度近くにあった応接室へと入りました。
「俺に聞きたいことって何だ?」
向かい合わせで座りつつ、私はずいとテーブルに乗り出します。
『あの…大きな声で言えないんですが、ボスはご結婚されるんですよね?』
「は? 誰から聞いたんだ…そんなこと」
驚いた表情の獄寺さんに否定とも肯定ともとれず、リボーンさんと山本さんとのことを話し、ボスも完全には否定なさらなかったことをお話しする。
「…お前、それデマだぞ。否定しないからといって正解とも限らないだろうが」
私の話を聞き終わった後に呆れた表情でそう言われてしまい首を傾げました。
『え…でも、それらしき方が居らっしゃるんじゃ……あぁ!!』
「今度は何だよ…」
『まだお付き合いされて間もないのかもしれません!』
それでまだ秘密にしておいた方が良いんですね!と自信満々に言うと、獄寺さんがため息をつかれました。
「お前、本当に気付いてないのか?」
『何をですか?…もしかして私の知ってる人なんですか!?』
誰なんですか!?と益々獄寺さんとの距離を詰めると何故か赤くなって顔を背けられた獄寺さん。
「…そりゃ…誰よりも知ってると言うか…本人というか…」
『え、何ですか?よく聞こえなかったのですが』
「あ〜…10代目を不幸にしたらタダじゃおかないからな!」
立ち上がり逃げるようにして部屋から出て行く獄寺さんを見送り、また首を傾げる。
私のよく知っている人みたいだけれど…
不幸ってどういうことでしょう?
ボンゴレ内部で私みたいな噂好きが騒ぐとお付き合いしにくい環境になってしまいますもんね…
『暖かく見守ろうということなんですね!』
相談3 獄寺隼人の場合
(あ…10代目、いらしたんですか)
(○○ってさ手に負えないよね…隼人)
(きっと10代目の想いは通じます!)
(うん、同情するなら仕事しろって感じだよ隼人はね…)
(10代目ぇぇぇ!!)
'10.8.25up
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