Raw deal
U《R18》
「…銀時?これは…」
部屋に入ると十四郎が困惑した顔で俺を振り向いた。
「ああ、SM部屋だけど?」
「…銀?!…」
怯えた十四郎の声が震えて、俺は小躍りしたくなった。
「愛してる。痛くなんかしねぇから。俺を信じて?」
これからこの綺麗な男を凌辱すると思うと、いくらでも優しい男を演じられる気がした。
少し青ざめた十四郎の唇を奪うと、躊躇いがちに俺の背に手を回してきた。
ああ、十四郎?お前の腕は俺を抱かなくていいんだ。全く必要ねぇよ?その手はこれから拘束するんだから。
「俺が好き?」
十四郎の顎を掴み、冷たい声でそう言うと、その声の響きに戸惑った表情のまま俺を見つめ、頷いた。
「じゃあ、お前の全てを俺に頂戴。俺の言う通りにしろよ?そしたら、お前が知らなかった世界を見せてやるから」
「…ぎ、銀?…な、何で?」
か細い声で問い掛ける十四郎は、天井から下げられた二本の鎖の先に付いてる革のベルトで両腕をガッチリ拘束され、ワイシャツ一枚だけ羽織り、下半身はボクサーショーツ一枚。
両脚も肩幅に開かれたまま、床の鎖に繋がれている。
部屋のそこここに鏡が嵌め込まれ、どんなに抗ったとしても屈辱的な姿は見えるはずだ。
現に、開いた脚の間にも、繋がれた十四郎の真正面にも磨かれた鏡がある。
俺はそんな十四郎の背後に立ち、無理矢理正面を向かせ、言い放つ。
「理性の塊のお前がどんなに貧欲か、俺が教えてやる。いいと言うまで、鏡から目を逸らすんじゃねぇよ?」
「…そんなっ!!」
抵抗する十四郎の首筋に唇を這わせ、まだ兆しの見えない中心を鷲掴みにした。
「!あぁぁッ!…銀…止めっ!」
「止めれるかよ。お前は今から俺の奴隷なんだよ?そーいうプレイなんだから」
「!!!止めっ…お願いだ、銀っ俺は…お前がっ!」
涙を浮かべる十四郎に、
「…愛してるよ、十四郎。愛してるからしたいの。わかって?」
微笑めば、十四郎はヒクッと喉を鳴らし、押し黙った。
そう、素直になりゃ痛めつけやしねぇよ。代わりに死ぬ程の恥辱を味あわせてやっからな。
後ろからワイシャツの裾に手を入れ、少しづつたくし上げていく。
「見ろよ、お前は両手も両足も自由を奪われてんのに、乳首勃ってるんだぜ?期待してんの?」
クスリと笑う俺に、「…お願いだ…頼むから…」と涙声の十四郎。
ああ、堪んねぇ。そうだ、泣けよ。お前がイケナイんだぜ?その存在自体が俺を煽るから。
「…そのお願いは聞けねぇな、もっと乱れてから俺の何がお前のドコに欲しいか、お願いしてみろよ」
勃ってる乳首を指で扱き、その様を十四郎に見せてやる。
「…ぅっ、ひぅっ…やめっ…ぅぁっ…」
嬉しい誤算だ。こいつは考えてたより敏感で、刺激に抗えない体質なようだ。
「…やらしー身体。男が乳首弄られて感じちゃうんだ。それともエッチなカッコしてる自分見て興奮しちゃってんの?」
馬鹿にしたように言ってやる。
「…ひぁっ…ちがっ…ちがうぅ…ぁぁっ、触ら…ないで…」
必死に身を捩るが、ここで許してやるつもりなんかさらさらねぇ。
言われた通り、乳首を触るのを止め、身体からも離れてやる。
「…ぁっ…」
物欲し気に漏れたその声を、俺はなかった事にはしてやらねぇよ。
浅く開いた唇と、濡れた瞳が、もっとと叫んでいるが応えてやるつもりはねぇ。ちゃんと「オネダリ」出来るまではな。
「止めて欲しいんだろ?」
悲しそうに言ってやる。
「俺の事、ほんとは嫌いなの?」
鏡越しにそう言うと、
「!ちがっ…違う。好きだ。ほんとだ」
と必死になる。
「…じゃあ言って?『乳首虐めてください』って。『気持ち良くなる顔を見てください』って」
目を細め言ってやる。
十四郎は唇を噛み、目を閉じる。
「…言えねぇの?愛してるからお前にも、求めて欲しいのに…さっき、俺の言う通りにしてって、お願いしたのに」
寂し気な声を出すと、背中が震え、泣きそうな顔になりながら十四郎は言った。
「…俺の…乳首を…」
「うん」
「虐めて…下さい…」
「それから?」
「…気持ち…よくなっちゃう……」
「うん?」
「俺を…見て……」
言い終わるとポロリと涙が零れた。
「イイ子。そうだよ十四郎、見てあげるね?でもお前も見なきゃダメだよ?」
既に十四郎の中心が主張しはじめているのはわかっていたが、俺は存分に可愛い乳首を蹂躙し、声を上げぬよう必死に堪えながらも止まらない、こいつの嬌声を楽しんだ。
「さてと〜、アレレ?すげーよお前のココ完勃ち?こんなにヨダレ垂らして、下着染みだらけ」
俺は下着をおろさず、わざと前開きからソレを出し、見せつける。
十四郎の瞳はとろんとしているが、その奥にはまだ理性の強い光がある。
そうだよ、だからお前がいいんだ。意思の強いヤツほど葛藤が長引く。
好きな相手に応えたいなんて馬鹿げた理由を自分の欲求に置き変える。
セックスは本能だ。したきゃそれに溺れりゃいい。
でも潔よくそう考えるヤツを、これまた本能で俺は避ける。つまらないだろ?そんなヤツは。
「…お願いだ…ぁふっ…ぁっ鎖…外して…逃げ…ね…から…ぁぁぁっ」
余計な事を言う余裕があるなんて、お仕置きだぜ?十四郎。
意外と立派な十四郎のソレを指先で触れるとヒクヒク動き、また先端からトロリと半透明のいやらしい液体が溢れる。それを拭い取り、薄く開いた唇の中にグイと捩込む。
「!!!んっ…ん!!」
首を強く振り鏡越しに俺に訴える。『止めてくれ』か?
「止めていいのか?これからこの指がお前の後ろに入るんだぜ?良く濡らしとかねぇと痛えと思うけど?」
あくまで鏡の十四郎に向かってこの上なく甘く言ってやる。
俺の目の前に居るお前に、じゃねぇからな。鏡の十四郎に優しくしてやるだけだ。
十四郎は目を見開き、その瞳から涙を零し、グっと眉根を寄せると、くぐもった声を漏らしながら俺の指を舐めていく。
それに気を良くした俺は、片手で引き締まった尻を揉みしだく。
ワイシャツは前が肌蹴て、両肩に引っ掛かっているだけ。ボクサーの前開きからは、張り詰めてタラタラと先走りを垂らす『お堅い』十四郎のソレ。
「…なぁ、そんなに濡らしたらミツバにバレるぜ?」
ここで少し現実に戻してやる。一心に指を舐めていた十四郎の身体がビクリと震えた。
「…脱がしてやろうか?」
俺の囁きは蜜のように甘いはずだ。
必死にコクコクと頷く十四郎にニッコリ笑いかけ、口から指を抜くと「動くなよ」と言い聞かせ、片方の脚の拘束を取る。綺麗な脚だ。
確かめるようにゆっくり撫でながら一度脚を揃え、足首までボクサーをズルズル下げると、解いた脚からそれを引き抜き、また拘束する。これでいい。
十四郎の腰のあたりから鏡を見ると、不安気に口をつぐんでいる。
俺はスラックスのポケットから紐とチューブ、そして玩具を出し、膝を付いたまま、物欲し気な十四郎のモノの根本を紐で縛る。
「!!ぅぅっ…な…何…」
「ああ、コレ?」
指で弾いてやると十四郎の腰が揺れる。
「お前、感じ易いから縛っとくの」
「!!やっ…やめっ!」
「止めて?大丈夫、そのうちお前、止めねぇでくれって言うはず。それとも何?俺と出し合って終わりだと思ってここ来たの?」
返事が無いのは肯定だろう。阿呆かこいつ。三十路越えたイイ大人が『抜きっこ』か?
んな事男とするくれぇなら適当な女買った方がマシだ。
俺もスラックスを脱ぎ、緩く立ち上がったブツを十四郎の白いケツに擦り付けてやる。
悪ぃが俺はこれでもまだ完勃ちじゃねぇし、これだけ感じ易い十四郎には酷だが、遅漏だ。
女に突っ込みながらテレビに夢中になってて、女が気絶してんのに気付かなかったくれぇだ。
「ぁふっ…んっ…」
俺のブツの熱を感じたのか十四郎はギュッと目を閉じ、首をのけ反らせてる。
スルスルと指を尻の間に滑らせていく。置いてあったチューブの蓋を歯で開け、ねっとりとしたそれを指先にたっぷりつけた。
不感症や濡れ難い女用に作られたコレで悶えなかった女はいねぇ。
まずは紐で縛った十四郎のソレの先端にたっぷり塗ってやる。
「…銀…何して…」
怯えの混じった声には応えない。
そのままもう一度たっぷり取ると、蕾の周りに擦り込み、その勢いで中指を差し込んだ。
「うぁぁぁっ!…ぎ、…ぁぁっ…抜いてっ…ぬいっ…痛いっ…」
大きく開いた脚を閉じようと尻に力が入ってるが、大丈夫。あと少しで自分から欲しがるようになる。
ああ、楽しい。
ショーの始まりだ。
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