「よぉ隆也」
「よぉ隆也!」
「隆也〜〜〜!!!」
「……何ですか」
「テメッ無視してんじゃねーよ!」
「別に無視してたワケじゃないっす。何か用ですか」
「いや、べ…別に……。さ、最近どうなんだよっ」
「何いきなり」
「うるせー訊いてんだろ!」
「〜ッアンタはもう!別に普通っすよ」
「普通って何!あ!あの三橋って奴は?」
「アンタ最近そればっかっすよね…そんなに気になるんすか?」
「何隆也〜妬いてんの?」
「アンタの頭は常に沸いてますよね」
「んだとコラ!」
「…まぁ、三橋は調子良いっすよ。コントロールと変化球にも磨きがかかって」
「オイ喧嘩売ってんのか…?」
「あ…いやそんなワケじゃ」
「はっ本当お前はアイツが好きだよな!いつも褒めてばっかでよ!俺の事はほとんど褒めた事ねークセに!」
「そうでしたっけ?」
「あーもういいっ!お前なんか知らねーよ馬鹿隆也!堅物捕手!三橋くんと末永くお幸せにッ!」
「…アンタ今日変っすよ?」
「俺はどこも変じゃねぇ!」
「だって何かイライラしてるし…」
「うるせーなぁー!隆也なんか知らねぇっつってんだろ!」
「あぁそうだ元希さん、今日まだ言ってなかったから丁度良いや」
「!?なんだよ」
「誕生日おめでとうございます」
「あれ?オーイ、今日でしたよね?」
「元希さん?どうしたんすか?」
【覗き見】
「あっテメェ秋丸何人の携帯扱って…ておま…ッ!!!!!」
「ラブラブだねぇ〜。てかこれ何で返事かえさな…痛っ!」
「〜〜〜っ!返せっつーのー!!!」
「殴る事ないだろ!ほら早く返信してやりなよ…」
「………」
「?」
「…………こういう時って…どういう返事したら良いんだ…?」
「…………。お前ってやっぱりヘタレだよね」