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ただひたすらに(H←A)








ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
【ただひたすらに】
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに
ただひたすらに










ただひたすらに俺は走っていた。あてもなく走っていた。混乱してノイズがぐちゃぐちゃな脳内にて辛うじて思考、病んでる感を隠し立てしない冒頭に戻るのだ。ただひたすらに俺は走った。アンタを追いかけて走った。消えたアンタを追いかけて彷徨った。悲しいよどうするんだよ何処行ったんだよ出て来いよかくれんぼなんてしてねーよなぁ返事しろよ。鍛えた筈の脚なのに肝心な時に縺れやがる。喉の奥から鉄の味はするし足の豆は靴の内部とぶつかって煩い悲鳴を発するし二つの眼球で捉える視界はぼんやりしてわけ分かんない上にぐにゃぐにゃ曲がってる。どんなに息を切らしたって逢いたくて堪らないアイツはもう居ない。ただひたすらに走ったって、アイツはもう空の上にいるんだから。青かったり白かったり赤かったりした落ち着きのない空はもう暗幕に覆われて大人しくなってしまった。星でも瞬くのであれば少しは立ち止まる言い訳となれただろうに。あぁキツいなあ。いつから走ってんだ俺。何処に向かって走ってんだ俺。視界が霞むのは脳に酸素が行ってないせいなのかな、それとも俺が泣いてるせいなのかな。手がマリオネットみたいで思い通りに動かないから拭えないじゃねーか。誰かこの手を引き止めてくれねーかな。そしたらブレーキがかけられるのに。それよりなんでおれこんなにひっしになってただひたすらにはしってんだろう。
それもこれもアンタが悪いんだよ。俺はもう疲れた。








榛名元希は地球の裏側へ飛んで行って消えました。











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