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小説(パロ)
act.5
夜もずいぶん更けた頃、テーブルに突っ伏して先に眠ってしまった黒ヤギさんをベッドに運び、白ヤギさんはその寝顔を見つめていました。
夢のように楽しい誕生日は終わってしまいましたが、魔法は解けずに今もここに黒ヤギさんがいます。

「大好きだぜ、十四郎」

そう言うと、黒ヤギさんの耳がぴくりと動きました。夢の中でも、白ヤギさんの声が聞こえたのでしょうか。
白ヤギさんは、黒ヤギさんを起こさないように、ソファをベッドの隣に移動させると、そこにゴロンと寝転びました。
カーテンの隙間から、月明かりが差し込んで来ていました。やわらかい月明かりは、白ヤギさんの気持ちを落ち着かせます。
静かに目を閉じると。黒ヤギさんの寝息が微かに聞こえました。今夜はいい夢が見れそうだと思いながら、白ヤギさんは深い眠りに落ちていきました。

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あきゅろす。
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