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ボンゴレ的日常
自責

「オイ、手が止まってるぞ」

「え」


いけない、ボーっとしてた。

璃玖を部屋へ案内した後、執務室へ戻り溜まっていた書類を整理していが、どうしても集中できなくてボーっとしていた。

そのせいかリボーンが入ってきたのにも気づけなかった。


「…璃玖にちゃんと言ったのか」

「うん、」


そう、言ったんだ。
雪久さん、璃玖のお父さんが亡くなったこと。
狙われてるってわかっておきながら助けることができなかったこと。


「そうか」


それだけ言ってリボーンは手に持っていた書類をオレの机に置き備え付けの給湯室に消えていった。

微かなコーヒーの香りがオレの鼻をかすめる。






「で、どうだった」

「え?」


しばらくしてコーヒーの入ったマグカップを手にリボーンが戻ってきた。
しかも、あのリボーンがオレの分も淹れてきた。(ここ重要)


「何か言ったか」

「イエ、ナニモ」


淹れたてのコーヒーをかけられそうになった。


「…璃玖は」

「あぁ…」

「泣いたか」

「いや、泣かなかったよ」


リボーンは応接用のソファに座りコーヒーを口に含んだ。


「あの馬鹿の娘だから大泣きすると思っていたが意外だな」

「馬鹿って…」


まぁ、確かに雪久さんは少し抜けてるけど…。
馬鹿ではない、と思う。


「オレも泣くと思ってた」

「あんまり思いつめるんじゃねぇぞ」


それだけ言い残し、コーヒーを飲みほしリボーンは部屋を出た。



扉の閉まる音が空しく感じた。











いっそ、思いっきり泣いてくれれば楽なのに。



怨んでくれたら楽なのに。








そんなのただの言い訳でしかないけれど、






あっさり許されるよりずっと楽。










雪久さんはとても感情的で、部下だけじゃない。
例え敵であろうと、その人のために涙する人だ。


だから、璃玖も泣くと思ってた。




そう、思ってたんだ。




けどそれはただの想像で、そうなって欲しいっていう勝手な思いでしかなかった。










(何もできなかったオレを)
(許さないで)




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今回はツナです。
リボーンがちょっと優しいww

タイトルがなかなか決まらなかったです…。
てか、意味がいまいちつながらn(殴

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