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ボンゴレ的日常
停止

「まず、俺を含めさっき此処にいた奴全員、マフィアだから。
因みに、オレがボスね。」

「…」


どうしよう。
話し始めたばっかりなのに既に話が見えないよ。


「で、璃玖のお父さんは同盟マフィアのボスね。」


沢田さんの顔は真剣で、ふざけてる様には見えない。


「これから、すごく酷なことを言うけど冗談とかじゃないから。」

「ぁ、はい。」


沢田さんは一度目を閉じて、大きく溜め息をついた。

カチ、カチ…って時計の進む音がやけに大きく聞こえる。


目を開けた沢田さんは真っ直ぐにあたしを見た。


「璃玖のお父さん、雪久さんが………3日前、敵対していたマフィアに殺された。」

「ぇ…」


心臓が止まった気がした。


「オレも、その敵マフィアも雪久さんに子どもは居ないと思っていた。」


アレ?
呼吸って…どうやるんだっけ?


「けど、亡くなった次の日にオレ宛に雪久さんから手紙が来たんだ。
二人の子供が居ることが書かれてて、もし二人に何かあったら助けて欲しいって。」


沢田さんの声が聞こえない。
聞こえてはいるけど、意味が理解できない。


「雪久さんは璃玖とお兄さんを巻き込みたくなかったみたいで、子供が居るってことをずっと隠してたんだ。
けど、璃玖の情報がその敵マフィアに知られてしまった。」


あぁ…頭がくらくらする。


「お兄さんの存在は今のところ知られてないみたいだけど、もしものために護衛をつける。
でも、ほとんどにマフィアに璃玖の情報が漏れてるみたいなんだ。
璃玖の情報を消すこともできるけど、何時ばれるかもわからない、」


体に力が入らないよ。


「だから、オレ達で保護することになったんだ。」

「そう、だったんですか…。」


喉がカラカラして掠れた声しか出ないや。


「璃玖、」

「はい。」

「ゴメン。」


沢田さんに謝られてしまった。


「なんで…謝るんですか?沢田さんは悪くないですよ?」

「雪久さんが狙われてるって知っていながら何もできなかったから。」

「でもあたしは、沢田さんたちを怨んでないし、怨む気もないです。」


沢田さんの表情はとっても悔しそうで悲しそう。


「そっか…。」

「はい。」

「泣かないの?」

「お父さんのことあんまり覚えてなくて、死んだって聞いても…あんまり実感がなくて…、」

「………部屋まで案内するから、ついてきて。」


そう言って立ち上がった沢田さんについていくために立ち上がる。

足元がふらふらする。
でも歩かなきゃ、
倒れたら沢田さんに迷惑かけちゃうもん。






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書いてたらマジで息苦しくなっちゃったよ。
何でー。
つーか、ほのぼののハズだったんだけどな…。
アレー。

因みに、雪久さんはメッチャ優しい人って設定です。
ボスなり立てのツナにすごく友好的に接したりします。
下心なしで。
そして、きっと仲が良かった…はず。

次回はまだ、シリアスな雰囲気はまだ続く予感です。

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あきゅろす。
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