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ボンゴレ的日常
迷子

沢田さんの(だと思われる)自家用ジェットに乗って数時間イタリアに着きました。
パスポートなしで来てしまったのですが不法入国にならないことを願うばかりです。
間違えた。
不法入国で訴えられないことを願うばかりです。


なんて思いながら車で移動中です。

ところで、何でさっきから敬語なのでしょう。
やめていいですか。

ていうか、やめる。
めんどくさいもん。


「着いたよ。」


沢田さんが先に車を降りてドアのところで手を差し出してくる。

手をとれってことですか。
恥ずかしっ。
とか思うけどさ、差し出されてるんだしとらなかったら失礼かもと思い、手をとる。

あー、恥ずかしい。


「入って。」


馬鹿でかい屋敷…というより城?
とにかくデカイ。
某遊園地にあるシンボルのような城を思い出したくなる大きさだよ。
…イヤ、大袈裟過ぎるな。
まぁ、気にしない方向で。


「十代目、他の奴等呼んできます。」

「うん、お願い。」


そう言うと銀髪の人…基、獄寺さん(ジェットの中で教えられた)はどっかに行った。


「こっちだよ。」


沢田さんの後ろを歩く。

にしても、外装だけじゃなく内装もすごいな。
シャンデリアだよ。


「(掃除とか大変そうだな。)」


こんな所に住んでる沢田さんと獄寺さんは何者なのだろう。

危ない考えしか浮かんでこないんだけど。
どうしよ。

ん?待てよ………。
もし、沢田さんたちが危ない人だとして。
お父さんは知り合いなんだよね?
てことは、お父さんも危ない人だったり?

うげー………。


「ねぇ、君誰。」

「……人に名前を尋ねるときは自分から名乗るのが礼儀です。」


考え事をしていたせいだろうか…。
沢田さんを見失った。

ついでに、知らない人に出会ってしまった。

黒い髪に切れ長の目。
うわー…スーツ似合いますね、うん。


「ワオ、君から先に名乗りなよ。」

「イヤです。」

「反抗的だね。」

「何事にも反抗してやりたくなる年頃なんです。」

「反抗期かい?」

「いいえ、思春期です。」

「君面白いね。」

「普通です。」


あ〜…足痛くなってきた。
さっきからやたら長い廊下を歩いたせいだね。


「ふーん、君気に入ったよ。僕は雲雀恭弥。」

「足達璃玖です。」


相手が名乗ったからね。
あたしも名乗らなきゃ失礼だよね。


「ところで、此処で何してるの?理由によっては咬み殺すよ。」

「マジですか…てか、こっちが聞きたいぐらいです。」

「そんなの知らないよ。どうやって侵入したの?セキュリティは完璧のはずなんだけど。」

「んなこと言われても拉致られたんですもん、沢田さんたちに。」

「沢田って…沢田綱吉かい?」

「知り合いですか。」

「まぁね。」


つーまーりー、この人も危ない関係者さんですか。


「着いてきなよ。特別に案内してあげる。」

「やったね。今のであたしの中の雲雀さんが危ない関係者さんから優しいけど危ない関係者さんになりましたよ。」

「ワオ、どうでもいいよ。それと、恭弥でいいよ。」

「了解ッス。あたしも璃玖でいいッスよ。」

「そんな許可なくても璃玖って呼ぶよ。てゆーか、何その喋り方。気持ち悪い。」

「ワオ、おーぼーですね。そして、女の子に何てこと言うんですか。」

「パクらないでくれる。それと、何処に女の子がいるの。」

「さーせん。そして軽く傷つきました。」


てゆーか、速っ!
恭弥さん歩くの速っ!
あたしダッシュと小走り間くらいっていう微妙な速度で歩いてるんだけど!
ワザとか!?
ワザとなのか!?


「あの…恭弥さん、ちょっ、コレ速いですって。」

「君が遅いだけだよ。」


普 通 で す 。

恭弥さんはあたしの方をチラッと見て軽く溜め息。
何故だ。

そいて、さっきよりも歩くのがゆっくりになった。


「あざっす。」

「日本語くらいちゃんと喋りなよ。」

「ちゃんと喋ってますよ。」

「あっそ。」


うん、なんだかんだ言いつつ恭弥さんはやさしい人のようだ。
無愛想な気もするが。
イヤ、あたしが言えることなのだろうか。


歩きながら思った。

恭弥さんとは気が合いそうだ。


(恭さんって呼んでいいですか。)
(何でだよ。)
(恭弥さんだと長いし呼びずらい。)
(勝手にすれば。)
(りょーかい。)




***
璃玖と雲雀さんの会話が書いてて楽しかったです。
次は守護者達が出てくる!!………はず!!(ォィ)

てゆーか、まさかの雲雀×璃玖フラグ
逆ハーにする予定はなかったはずなんですが…アレ?

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あきゅろす。
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