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二つの空を仰ぐ 4 ボクは誰 ここは…何処？ 今はいつ？ 何を忘れてる？ 何の為？ なんでこんなに苦しいの？ なんでこんなにつらいの？ なぜ１人？ …本当に？ ボクは本当に１人？ ボクには、いるじゃん。 大切な人が。 仲間が。 棗にルカに舞柚姉に紅夏 そして、 ツナにリボーン、獄寺に山本… ボクが消したい記憶だってある。 でも、それがあったから 出会えたんだ。 みんなに。 “あなたはあの町が火の海になった記憶を消したい？忘れたい？” ……………… 嫌だ 嫌だ 嫌だ 絶対に 忘れたくない。 忘れたら、 棗や葵、ルカやお父さんと 会えなかったんだから 家族になれなかったから それに、 ボクが一生憶えていなければ いけない記憶だから。 “なら、総てを思い出しなさい” 当たり前。 忘れていい記憶なんて無い そんなこと、 花姫殿……… 葵との再会で 嫌と言う程十分に 教えられた。 記憶は、 忘れる方も 忘れられる方も 辛く、悲しいってことが… . ［*前へ］［次へ#］  |