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二つの空を仰ぐ
2






「神崎紅夏です!よろしくー!」

「……白石梨舞…」





教室に入り、先生に事情は説明したところ、自己紹介をしろと言われたのでした。






「じゃあ…白石さんは獄寺君の隣で神崎は沢田君の隣ね」






その言葉に紅夏は固まった。






「…え」

「…どーした」

「ツナ以外のクラスって言ったのに!」

「あーはいはい」





ボクは適当にはぐらかし、担任に言う。





「獄寺少年Aは誰ですか」

「獄寺って人2人もいるの!?」




あれ…?いつの間に復活?




「あぁ…獄寺君の席はあそこよ」

「うぃーす」






ボクは紅夏の制止を気にせず獄寺と言う人の隣に座った。





「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」



「いやいやいや、何か喋ろう?!気まずすぎだよ」






紅夏のツッコミが入る。




うるさ…
どーしよーがボクの勝手だろー





「いーから席に座れよ。五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い」

「お前が一番五月蝿いわ!」

「シャラップ、プリーズ」

「ほんとさー…それ、ボケ?天然?」

「…?」

「天然か!!」







時々紅夏は意味分かんない事を言う。

天然ってさぁ、【人の手がくわえられてない、自然のままの状態】なんでしょ?
…まぁ、ボクは蛍から聞いたんだけどね。







「それよりさっさと座りなよ。眠れないじゃん」

「寝る気なの?!」





当たり前じゃん






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あきゅろす。
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