二つの空を仰ぐ
1
「いい?明るく元気に挨拶するんだよ?」
「知るか。紅夏じゃあるまいし…馬鹿はやりたくない」
「一応梨舞よりは頭いいから。」
あー…今はボク、梨舞視点でお送りしてます。
紅夏派の方、残念だね。
まぁ、後でナレーションになると………………いいね。
ところで今は校長室で校長を待ってる。
校長って聞くと嫌な奴しか思い出せないけど…
ま、こっちまではいないでしょ。
そう思ってるとドアが開いた。
「遅くなってスイマセン。」
「別にいいですよー!ね、梨舞」
「…どーでもいいから早くクラス教えてよ」
こんなかたっくるしい部屋とはおさらばしたい。
「希望の教室はありますか?」
校長の質問に紅夏は勢いよく、ボクはいつも通り答える。
「沢田綱吉と言う人物がいる教室以外でお願いします!!」
「校長、ボクは五月蝿いのが嫌いなので精神的馬鹿と腹黒が居ない教室にしてね」
そう言ったのに関わらず校長は
「なら2人はA組だね」
と言った。
「ちょっと待て。ボクは精神的馬鹿と一緒は嫌だ。Bにして」
「…え?梨舞の言ってた精神的馬鹿って私?」
「今頃気付いたんかぃ」
…何でこの人…勉強は出来るのに馬鹿なんだろう…
ボクはため息を一つつく。
「じゃあ、教室は2階ですので」
このジジィは話聞かないし…
「よし、行くぞ梨舞!!」
紅夏は五月蝿いし…
「うぜぇ…」
ボクは紅夏に引っ張られながら教室に向かった。
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