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二つの空を仰ぐ
2

「ツッ君〜、紅夏ちゃんと梨舞ちゃん起してきてくれる〜?」
「うん・・・ってまだ起きてないの?」
「そうなのよ〜。じゃぁ、お願いね」



7時半もなるのにまだ起きてないって何してるんだ・・・?










コンコン


戸を二回ほどノックするが中からは何も聞こえない


「(ノックしたしいいよな)」


そう思い
戸を開ける


目に入ってのは膨らんだ布団二つ

見て解るように二人は寝ていた


「お〜い・・・朝だから二人とも起きろ」



「「・・・・・・・・」」



反応なし



「朝だっつてんだろ・・・」



そう言いながら梨舞を揺する



「・・・・・・だな・・・」



紅夏が何かを呟いた



「紅夏?」

人の眠りを邪魔するたぁいい度胸だなっつてんのが聞こえねぇのか!!


「!?」


Whet?

オレは一瞬何が起きたか解らなかった



「・・・紅夏・・・五月蝿い・・・Z・・・z・・・



それだけ言うと二人はまた寝た




俺はただそれを呆然と見ていた










この二人を起すのは至難の業、としか言いようが無い





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