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「柚ー莉ー?いーつまーで拗ねてんのー?」


…その間延びした言い方うっぜぇ。
男がそんなんしても可愛くねーんだよ。


今日は楽しい楽しい文化祭!……だけども、私のクラスの出し物が“たこ焼き屋”なわけですよ。



えぇ、私はたこ焼き大好き!
好きな食べ物ランキングトップ3に入るほど好きだけど、私、蛸が大嫌いなんです。


あの、グロテスクな存在感!!
食べるときに歯ごたえがなんともいえぬゴリッゴリッ感!




アホな男子生徒が「やるなら本格的にやろーぜー!」とか言い出すから…!

つ−か本格的ってどの辺を!?
もしかして君、冷凍でやるとか思ってない?君、馬鹿だろ。



そう性悪女子は言うんです!
私も性悪女子の一員なのでボロクソいいましたからね!



「だからさー、あの一言は悪かったって!でも、柚莉がたこ嫌いなんて知らなかったからさ!」



…え?
いや、あの一言はどうでもいよ。だって馬鹿丸出しの一言でしょ。



「嵐は相変わらず馬鹿のようで、」

「あはは、毒舌きたー」



不覚にも笑顔が可愛いとか思ったのは言わないでおこう。




「な…柚莉。戻らねーと加藤に殺される…!」

「私は馨と親友だから大丈夫!」

「…柚莉はいいかもだけど俺は最低で殴られんぞ」

「色々あった罰だコノヤロー」



こうやって軽い事も言えるのは楽しい。



「嵐!あのね…後でたこ焼きの生地だけ頂戴ね!私、生地大好きだから!!生姜とネギでマヨネーズとソースぶっかけて!」

「…たこ無いなら“やき”じゃん。」



つーか後半女子の言葉じゃねぇ、と呟いて笑う嵐。



「聞こえてるからねー、殴るぞ」

「すいません。っま、いいぜ!嵐様特製の“やき”作ってやるよ!」

「あはは、ありがと」






お礼の言葉と可愛い笑顔
(あ、今ズキュンきた)





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