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Ψ


「おーい」
「何?」
「今、暇でしょ。ベランダに出てこいー」
「俺が暇って決定事項なんだ」



トホホ、というか呆れたように笑ってベランダに出てきた海。
嫌味ったらしいことを言ってもちゃんと出てきてくれるとこに萌…じゃなくてキュン、ときたり。


そんな自己満足で呼び出したわけじゃないんだけどね!

今日は何でか…星が綺麗に見えるから。



「…未来、どうしたんだよ?」
「星が綺麗にみえるんだよーん」
「…お!すっげ!」


わーわー言ってずっと感動してる感じの海。
やっぱり素直でいいなぁ、海は。


しばらく二人で空をみていると海がいきなりこっちを向いて
「今日深波に呼び出されたんだよな?」と真剣な顔で言った。

「…う、ん」

期待や不安でドキドキしたけど素直に答えた。


深波は幼稚園からずっと一緒の仲の良い友達。
その深波が今日私達のクラスに来て私を呼び出した。

…空き教室で告白されたんだけど。
でも私はそういうのは興味なかったから、と何故か海の顔が浮かんでおそるおそる断った。


「……告白、されたんだろ?」
「…ん」
「そっか」


寂しそうにそう呟いて「おめでとう」と何かを堪えている笑顔で言った。

…あたし深波と付き合わないし。

そんな悲しそうな顔で言わないでよ。


「あっ!」

大声でさっきの悲しそうな顔はどこへやら。
驚いた顔をしてあたしをみた…正確にはあたしの後ろを見た。

声につられて後ろをみたけど見えたのはなんの変哲もないあたしの部屋。


「うわっ、スゲーよ未来!流れ星だ!」
「嘘!?」 
「そうだな。
俺の願い事は…未来の近くで未来の笑顔をずっと見れますように」

と海が照れくさそうに言った事は一生忘れない。


この日から私の中で海の何かが変わった日だ。




言葉にしなくても、
(分かっちゃったんだなー、これが)




iらんどの方の「心地よい関係」をエムペ様にうつさしてもらいました!
元の出来が酷かったのでほぼ手直ししましたw
まだ見れるようになったかなぁ、とは思います

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0907021


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