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小説
プー様フリー小説
天然可愛子ちゃん





「髪のびたね」


少し背伸びして。とかすように髪を撫でる。

(うわー、さらっさらだー)

指が全然ひっかからない。珍しい色のそれは天然らしい。少し冷たくて、仄かにいい香りがした。


「香水とかつけてる?」


骸はくすぐったそうに身をすくめたけど、それも最初だけで。困ったようにはにかみながらも、俺が触りやすいようにと身を屈めてくれた。


「いいえ?香水はどうも苦手でして」
「あ、俺も。電車とか乗ったときにすっごい臭いのキツイ女の子とかいるじゃん?少しならいいけどあれはちょっとねー、」


思い出して顔をしかめたら、骸はそうですね、とだけ言ってまた小さく笑った。


「…綱吉くん?」


ゆらゆらと揺れるパイナップル頭は、この数年で随分と育ったものだ。


「このニオイ好きだな」
「え…」


本体の微かな動きにあわせて、可愛らしく左右にシッポを振ってるそれに鼻先を寄せて。


「あーっもう食べちゃいたい!!」


甘い香りについ本音をこぼしたら、すぐに完熟パインの甘いキス…


「ばっバカですかあなたは…!」


ではなく、愛の頭突きが頂けた。


「痛いよ、骸」
「僕だって痛かったです!」


互いに頭と鼻をさすりさすり言う。
よっぽど痛かったのか、はたまた恥ずかしさからか。骸の目に涙がたまってたから、鼻って急所なんだよ、って言葉は飲み込んで。


「骸が無防備に誘うから」
「誘ってません!」


(そんなに顔赤くしてちゃ説得力ないってば、)


「あーじゃあアレだ」


やっぱり無農薬って凄いんだな。


「アレ…ですか?」


キョトンと目を丸くして首を傾げる。薄く開いた唇が色っぽくて、ほんのり紅のはしった頬は可愛くて。
骸といるといつも目のやり場に苦労する。

(これを素でやってるんだから参るよなぁ)


「天然の可愛い子ちゃんって本当にいるんだね」


言ったら今度はグーパンがとんできた。




end.



■□
あまりにも可愛すぎる骸にめろめろどっきゅーんで頂いてしまいました(気持ち悪
そうですね、骸は天然だと可愛いです。
うわあああプー様これからも素敵な小説をぜひとも大量にアップしてくだいね!

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