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独白

学内コンクールが終わって。
優勝という、他に並びのない成績を残した彼女には、音楽科への転科の話もあったという。

彼女はそれを即、笑って断ったらしい。


私の音楽は、ここで育まれたものだから、と。



彼女の、その答えには納得が出来た。

でも、少しくらい悩んでくれても良かったのでは、と思うのが本音だ。

音楽を続けていくには、やっぱり音楽科に在籍することが1番だと思うし。

それに。


一緒にいられる時間が増える。

そう告げたら、彼女は面映ゆく、目を細めて笑った。


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