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メリークリスマソ!(番外編)

「ふぁああ」

今日はクリスマス。世間では、友達や恋人たちが遊んだり、パーティーをしたりする日。
でも、俺はそんな恋人なんていないし。だから今日はのんびりと過ごそうかな。

「あ、そう言えば…」

今日は跡部さんがパーティーを開くからレギュラーは全員強制参加って言ってたかも…。

「お祭り好きだよな、跡部さんって。」

ベッドからでてパジャマから私服にきがえる。
その時、廊下からすごい足音が聞こえてきた。

ずどどどどど

「………………まさかな」

気のせいだと思いながら少し急いで着替える……が、やはり嫌な予想は当たっていて俺の部屋の扉が勢いよく開けられた。

『メリークリスマソ!』

「…………ノックぐらいしてよ」

『ん?……………なっ、なんで裸!?

……あ、今すごくイラッてした。
すごく頭叩いてやりたい。


「声大きいよ」

『だって裸だぜ!?

「着替えてるんだからしょうがないだろ」

『あ、そっか』

「てか、いつまで見てるつもり?」

『え、気にせず着替えていいよ』

「……変態」


ぐわし

『およよ!?』

首もとを掴んで部屋の外にだす。

「次からはノック宜しく」

ぱたんと扉をしめ、急いで着替える。


「芽依?」

『ほいよ』

扉を開けると床で座ってる芽依がいた。

「着替え終わったよ」

『んじゃ、お邪魔するねー!』

「はいはい」


今の時刻は朝の7時。
ニコニコと笑いながら何かを持って部屋に入ってくるこいつは毎年この時間に来る。


「なにそれ」

『クリスマスプレゼント』

「俺、用意してない」

『いつでもいいよー、はい』

「ありがとう。今度気が向いたら買っとくよ。」

『うん。それにしても今日は起きるの遅いね』

「休みの日くらい、俺だって寝たいからね」

『へー』

「芽依は早いんだね」

『う?うん、目覚まし時計5個使って起きた。』

「うん……朝から迷惑な子だ

『そ、それほどでも』

「誉めてないよ、てかどうしてそんなに喜べるのさ


『あのね、長太郎に一番早くプレゼント渡したかったの』


「……」

にっこり笑って、そんな事言われたら照れるじゃん。

『だから、メリークリスマス。』

「ふぅ、ずいぶん迷惑なサンタだね」

『うふふ』

「メリークリスマス。」





(プレゼントってなに?)
(マフラー!)
(ふーん…ありがとう)
(今日は素直だね)
(いいだろ、別に)






また、宝物が増えた。
メリークリスマス。










あきゅろす。
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