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いつもの日々

『はぁ…』

「芽依?どうかしたの」

『楓ちゃん…』

昨日、長太郎に『サーブ以外目立たないくせに!』って言ってしまったことを楓ちゃんに話した。

「ふーん、でも仲直りしたんでしょう?」

『たぶん…した。長太郎は気にしなくていいって』

「なら、いいんじゃない。」

でも、言ったときにすごい怖い顔していた。
傷つけたんだなってすぐに分かった。

本当に些細なことで喧嘩が始まって、酷い言葉で傷つけた。

『いいのかな…』

「ふう…」

「どうしたんですか?」

『!?』

「あら、長太郎くん珍しいね」

背後から長太郎の声がして、楓ちゃんが挨拶して…

あたしはなんだか心の準備が出来てなくてすごい挙動不審な動きをしてしまった。

「芽依?」

『なななに!?』

「どうしたの、なんだか変だよ?」

『そそそう?』

「うん」

聞かないでよ、なんて説明していいのかわからないんだもん。

『なんでも…ない』

「そう、ならよかった。昨日のこと気にしてるかと思った。」

ギクリ

『な、なんで?』

「芽依は、昔からそうだろ?気にしないでいいことを気にして一週間ぐらい自分を責めるんだ」

『そうだっけ…?』

「今まで何回喧嘩したと思ってるのさ。」

知らなかった。
あたしそんなことしてたんだ…


「ふふ、長太郎くんは芽依のことなんでも知ってるのね」

「そんなことありませんよ。」

『長太郎…』

「?」

『ありがとう』

「何が?」

『ううん。それより、なんで三年の教室にいんの?』


「……………………」

『ん?』

「……………何だったっけ?」

「ぷっ」

「『…?』」

「ふふふ、長太郎くんは芽依の様子見に来たんじゃない?なんとなくだけど」

『……』
「なっ何いってるんですかー!!?椎木先輩!!!」


『???』

「照れちゃって可愛いなぁ」








(なんで照れてるの?)
(な、なんでもないよ、バカ芽依)
(馬鹿じゃないもん!てか、あたしは先輩だっつーの!!)
(あははははは、もう可愛いな二人とも)

(なんだか複雑な気持ちだぜ…)

((あ、でも…いつも通りだ…))











あきゅろす。
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