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君には「バカ」しか似合わない

「宍戸さん、今日の練習ですけど…」

「なんだ?」

「またサーブ練習付き合ってもらっていいですか?」

「おう、良いぜ!」


今は放課後。
部活中だ。
だけど、また奴が来た。

『うわー、がっくんすごいね!』

「だろっ?」

『うん、すごいすごい!何でそんなに高く飛べるのー?』

「それは…」

「それは、向日先輩と芽依が生まれつき持っているモノが違うからだよ」

「鳳!?」

『長太郎!?』

「すみません、向日先輩…このバカがお邪魔しました。」

『う、うわぁっ!?』
「それじゃこのバカを外に追い出してきます。」

芽依の腕を掴み、ズルズルと引っ張っていく。


『長太郎っ、放してよ!てか、バカバカ言うな!!』

「芽依にバカ以外の言葉似合うわけないじゃんか」

『なっ!?』

「はい、テニスコートの中は危ないんだから。いきなり入って来ないで下さいよ芽依先輩。」

『あ、そっか。』

「見るなら外で見なよ。それから俺、今からサーブ練習するから当たったら痛いじゃすまないよ」

『分かった。長太郎、今日一緒に帰ろ』

「うん、いいよ」




5分後。

「長太郎」

「はい、なんでしょう?」

「お前、芽依のこと好きなんだな」

「っ!!!???」


ズドーンっ

「うわっあぶねー!」

「ししし宍戸さん、な何言ってるんですか!!」


宍戸さんが意味の分からない事を言ってびっくりしてコントロールをミスっただけだ!




今、絶対顔赤い…。すごい顔が熱いし。

「え、違うのか…」

「違っ『ちょーたろう!!』…なんだよっ!!」

『のわっ、何怒ってんのよ』

「怒ってないよ。んで、何?」

『さっきのサーブだけど、人間の頭に当たったらどうなるかな?』

「はっ、お前無事じゃすまねーよ!」

『そうなの?でもしっしどはずっと素手でキャッチしてたでしょ?』

「………」

「俺は、大丈夫なんだよ。てか、何で知ってんだよ!!?」

『えへ?』

ぐわしっ

『およよ!?』

「頭に当たったらどうなるか知りたい?」

『うん』

「じゃあ、頭当ててみる?」

「『!!!??』」

(なっ、止めろ!長太郎っ)
(止めないで下さい、宍戸さん。)
(ちょっ、ちょっとそれは…)
(バカには直接体に叩き込むしかないんです。)
(バカじゃねぇっ)
(芽依、にげろっ)
(きゃああああ)

(うるせぇ!!!!by 跡部)









あきゅろす。
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