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僕らの関係

『ちょーたろう、ちょーたろう』

「………」

『ねぇ、ちょたろう?』

「………」

『無視するなよ』

パタン

「…うるさい」

しつこく話しかけてくる奴はいつも俺の読書を邪魔する。

『うるさいって何さ。一応先輩だぞ、あたしは。』

「はぁ、読書の邪魔しないで下さいよ。野宮先輩」

『よろしい。あのね、友達に「長太郎くんと芽依の関係は何なの?」って聞かれたの。』

「それが俺にどう関係あるんですか?」

『いや、"どういう関係なんだろ"って思ってさ』

俺たちの関係?
そんなの決まってるだろ。

「保護者とバカな子供」

『それはもちろんあたしがほご…』

「バカな子供」

『アァーン!?』

「全然似てない」

『似せてないもん。』

「冗談。ただの幼なじみだろ」

『だよねー』

「ちなみになんて答えたんです?」

一応聞いてみることにした。

何でかって?

変なことを答えていたなら誤解を解いた後、芽依にお仕置きをしないといけないからさ。


『それはね…』

にぃっとイタズラっぽく笑って…

『ひ・み・つ♪』


「………」

きっと今の俺の顔はすごいだろう。
無言で芽依の両頬を思いっきりつねった。


『いひゃい!?いひゃいー』

「…なんて答えた?」

『ほはにゃにゃひみ(幼なじみ)っていいまひたぁぁぁ!!!!』

「そう、ならいい」

『はにゃへ!!』

「嫌だね、俺の読書の邪魔したんだから。それに今の顔最高に面白いしさ」

『にゃにお!!?』



(ぴよしぃぃ!)
(俺に振らないで下さいよ)
(いひゃいよー(泣))
(ふふ、もっと泣いてもらおうかな)
((ドSだ!!))













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