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虹のLove Letter









寝息をたてはじめた沢村をよいしょ、と呟きながらまた胸に抱きかかえた。
段々と強くなる雨の音を聞くと信じ難いが予報通りなら明日は止む筈だ。
腕の中の不思議で愛しい存在を見詰める。

俺の感情の全てはコイツから生まれてコイツに消えて行くのかも知れない。
きっと沢村を失うと俺の全ては機能しなくなるんだろう。
お前のいない人生なんて想像すら出来やしない。

でも俺達はお互いの傍に居続ける自由を手に入れている。
手離せる訳がない。たった一言でこんなにも満たされている。

お前の紡ぐ言葉は無限の色の光を放つ。
それはたとえば俺の為に綴られた愛の言葉のようで。

胸の上の温かみを感じながらゆっくりと全てに溶け込んだ。




end

2010.6.8〜7.20
拍手お礼文P2





あきゅろす。
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