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重なる瞳の先(ジャ遊)パロ
リクエストのもの
ヴァンパイヤパロディ








暗い夜…雨の中…
響く悲鳴…真っ赤な血…



「…ふん、相変わらず人間という生き物はわからないものだな。なぜ食われるだけの生き物のくせに抵抗するのだ?」
ジャックは先ほど血を飲みほした人間を地面に投げつけた
もう息はしていなく、血が地面に広がる
あたりは血の生臭い臭い…
その臭いに釣られて他のヴァンパイヤがここにくるだろうとジャックは思った
…もちろんわざとそのようなことをしているのだ
理由は簡単…ここは彼…孤高のキングジャック・アトラスの庭だからだ
同じヴァンパイヤだろうが彼には関係などない…殺すだけだ
しばらくすると気配が感じた
ヴァンパイヤが近くにいるとテレパシー的なものが通じる
「きたか、向こうか」
ヴァンパイヤがいる方向へ足を動かす
後ろから不意をついて斬り裂くのが手っ取り早い方法だ
すると二つの影が見えた
一人はヴァンパイヤ…もう一人は人間だ
ここからではよく見えないが獲物が食われるわけにはいかない
ジャックは二つの影に近づく
その人間はピクリとも動かず、それをいいことにヴァンパイヤは人間を食おうとした
だがそんなことはジャックが許さなかった「なにをしている?」
ヴァンパイヤがジャックのほうに振り向く振り向いた瞬間、長い爪でヴァンパイヤ首を切り落とした
首は地面に落ちて血が吹き出す
その返り血がジャックに…それと人間…少年の顔にかかった
「…」
少年は無言なままだった
「…怖くないのか、貴様」
ジャックは少年に言った
少女のようにも見えなくもなかった
顔を見ると青い瞳には正気を感じない
抵抗がまるでないのは初めてだった
今までは抵抗されたため殺してから血を飲みほしていた
「…いい心がけだ」
少年の首を噛みつこうとしたとき
「俺を…殺してくれ…」
少年がやっと言葉を話した
青い瞳からは涙なのか雨なのかわからないが、少年の顔に流れる
「…いいだろう…後悔するなよ?」
ジャックは首を噛みついた
少年は「くッ!」と痛がる
血がジャックの口の中に広がる
500年近く生きているがこんなに旨い血は初めてだった
今まで飲んだことのない味…
ある記憶がジャックの中に入ってくる
これは…




しばらくすると首から口を離れる
「!?殺さないのか?…」
「…」
「…殺してくれ…。俺は独りだ…早く自由になりたいんだ!!」
少年がジャックに怒鳴る
「俺も…独りだ…」
ジャックがぽつり、と言った
少年は「え?」と見る
「お前は…自ら孤独になって、なにもかも失った。そうだろう?遊星」
ジャックが少年の名前を言った
「お前!?なぜ名前を!?」
「お前の血が俺に教えた、お前は誰かに救いを求めている…そうだろう?」
遊星を見ると泣いていた
「…俺は…俺は…」
「…奇遇だな、俺も独りなんだ…。一緒にこないか、遊星?」
意外な一言だった
遊星は目を丸くする
「な!?俺は人間だぞ?正気か?」
「俺はいつでも冷静だ。」
遊星はジャックのアメジストの瞳を見つめる…青い瞳とアメジストの瞳が重なる
「…ついていっていいのか…?」
「構わん、こい遊星!」
遊星は自分より大きなジャックに抱きつく
胸にすっぽりと収まる
泣き止まない遊星の頭を優しく撫でる
「お前…名前は…?」
遊星は泣き面でジャックの顔を見る
その表情はとても愛らしかった

「ジャックだ」




















俺にもよくわからない\(^o^)/オワタ
リクエストなんだがエロ入れていいのかわからなく、エロは無しの方向へ…
よくわからん
これ続ける?(´・ω・`)
09.715

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あきゅろす。
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