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だってみんな家族だもん
『なんでもやってやる!』


リボーンに死ぬ気弾を撃たれると、体の底から力が込み上げてきて『なんでもやってやる!』って思うんだ。
だからパンツ一丁でもなりふり構わず走れるし、怖い不良も躊躇しないでブッ飛ばすことができる。車に跳ねられても気にしないし、寧ろ車を破壊するくらいの勢いがあると思う。



















今、死ぬ気弾を撃たれてないのに、まさにそんな気分です。














どだだだだだだっ







目の前で自動ドアが開いた。
病院に診察に来ている方々が一斉にこちらを向く。何故なら息を切らして飛び込んできた俺達は、真っ直ぐに止まることなく更に病院の奥に走って行くから。

常ならそんな視線に身を縮ませる俺だけど、今はそんなものに構っている余裕なんてなかった。








「院長、いる!!」


「はいぃぃぃぃ!!」






雲雀さんが廊下を歩いていた院長をもの凄い形相で呼びつけた。院長、声が裏返ってる…




「今すぐこの赤ん坊達を診察して!!」


「誠心誠意全力で看させて頂きます!!」





委員長、あなたは最高な方です。
















赤ちゃん達は…なんか隔離?された。あれだよ、未熟児とかは命の危険があるから、安全を考慮して外の空気から身を守る為にプラスチックの箱に入れるでしょ?そんな感じ。そして腕には点滴。栄養失調と脱水症状、そして危うく肺炎になる一歩手前だったみたい。



「大変危険な状態でした。あと二、三日遅れていたら餓死している所です」




三人の赤ちゃんは、一命を取り留めた。自然と出てくる涙を、俺は服の袖で拭う。骸を見てみたら安心したような、でも泣きそうな顔をしてた。あいつはああ見えて結構涙もろいんだ。雲雀さんは無表情。俺の家にいた時テンパっていたので、多分落ち着いたからなんだと思う。




雲雀さんはポケットから携帯を取り出した。

「警察に連絡してこの子達の親の捜索願いを出してくるよ」


そう言うと外に電話を掛けに行ってしまった。さすが風紀委員長。病院で携帯を使うなんて非常識はやらかさなかった。他の非常識はやらかすのに変なところで常識がちゃんとある。



「誰も…気付かなかったのでしょうか…」


「え…?」



不意に骸が悲しそうな顔で言った。

「この子達は赤ちゃんです。まだ何も出来ない赤ちゃん。泣いて気持ちを表現することしか出来ない。この子達は泣いた筈です。何故誰も気付いてあげられなかったんだっ…!」



怒りに満ちた顔をして骸は手を握り締めた。
どうしようもない憤りを感じてるんだ…俺も同じだから。


「骸…あの子達の親が見つかったら、たくさん怒ろう?それで『もう手放すな!』って怒鳴りつけてやろう?」





骸は黙って俺を抱きしめた。俺も骸の背中に腕を回す。






どうか早く見つかりますように












ギャグは控えてみた。
次はどうなるかなぁ…

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あきゅろす。
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