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☆雷(現パロアレハレ双子設定)


ピカッ
ドォォンッ



「「!!?(ビクッ)」」






外で何かが光るとともに轟音が鳴り響いた

同じ部屋でテレビを見ていたハレルヤとフローラはビクッと肩を震わせ外へ視線を向ける



「な、何?」



ザァァァっと勢いよく雨が降ってきた


これは考えずともわかるだろう



そして再び鳴り響く轟音




「「(ビクビクッ)」」



ハレルヤとフローラは再び固まった



「…ただの雷じゃねーか」
「…びっくりして損した」



互いに平気なように装ってはいるが



「(クソッ、よりによってコイツと二人きりの時に雷とは…ついてねぇ)」
「(なんでよりによってハレルヤと二人きりの時に雷なんか…)」

「「(平然を装え、バレたら終わりだ)」」



内心 二人とも雷に脅えまくっていた

そんな二人など関係なしにどんどん悪くなる天候

空がゴロゴロと唸っている



「どーしたのハレルヤ?さっきからおとなしいけど」



自分が脅えてるのを悟られないよう強気な口調でフローラが問う



「ハッ、テメーこそ随分と静かじゃねーか。まさか怖いのか?」
「(ピクッ)…まさか。そーゆーハレルヤの方こそ怖がってんじゃないの?」
「寝言は寝て言え――



ピシャーンッ

ゴロゴロゴロッ



「「(ビクゥッ)」」



ハレルヤの言葉を遮るように鳴り響く雷

再び二人の動きが止まる



ゴロゴロ…



「「…………」」



外を睨み付ける二人

雷はまだ鳴り止む様子はない



「(ひしっ)」
「うひゃあっ!!?」



突然後ろからハレルヤがフローラに抱き付いた



「な、何ハレルヤ?アンタやっぱ怖いわけ!?」



雷の恐怖と突然ハレルヤが抱き付いてきたせいで声が震えている



「バ、バーカ!テメーが怖がってんじゃねーかって思ってこの優しいハレルヤ様が抱き締めてやってんじゃねーか」
「手、震えているけど?」
「テメーだって震えてんじゃねーか」
「これはアレだ。武者震いってやつに決まって――――



ゴロゴロピシャーンッ
ドーンッ バリバリバリ…



「「(ビクビクッ)」」



何度目になるだろう?再び二人が固まる

数秒ほどして復活したフローラがもぞもぞと身体を動かしハレルヤと向かい合う
そして背中に腕を回す



「や、やっぱビビってんじゃねーかよ」
「ま、まあそういうことにしてあげるよ。20歳の男が雷怖がって女に抱き付いてちゃ可哀想だからね!」
「素直じゃねーな…そーゆーことにしといてやる」



素直じゃないのはお互い様





















数分後



「ただいま」



買い物に行っていたアレルヤがびしょ濡れで帰ってくる



「遅くなってごめんよ、ちょっと雨宿りしてて…それにしてもすごい雷だった…」



居間に入ったアレルヤが見たのは抱き合って眠っているハレルヤとフローラ

普段からは想像できない光景にアレルヤは微笑む


「そういえば、ハレルヤは雷が苦手だったんだね…フローラはどうなんだろう?」



アレルヤは毛布を持ってきて二人にかぶせる



「おやすみ」



そしてアレルヤもフローラの隣に寝転がり毛布に潜った















(ん…ぎゃあぁぁぁ!!?)
(ンだよ、うっせーな…あん?)
(あ、おはよう二人とも)




―――――
ハレルヤは雷を怖がってたら可愛い(←
アレルヤは小さい頃は怖がってたんじゃないかな?

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