運勢【レミリア】
「運命操作で運勢って変えれないの?」
レミリアと二人でお茶をしている最中、ふと思った事を聞いてみた。
「運勢は気の持ちようでなんとかなるものでしょ、一緒にしない」
そう言い切ってクッキーを一枚口にした。
取り敢えず今の発言は取り消すべきね。だって運勢でその日の予定を止める人もいるのに、気の持ちようで変わるとか言っちゃ駄目でしょ。
「ならレミリアは恋愛運が最悪の日に告白出来るのね」
「余裕よ」
言ってることはちょっとカッコイイのに、クッキーを食べて美味しいとか言いながらじゃ可愛さしか出ない。レミリアのこういう所は反則だと思う。
「何、アリスは運勢に左右されちゃうの?」
「悪い?」
ベストな日に行動するにこしたことはないじゃない。今日は外出を控えましょうとか言われて誰が好き好んで出ていくのよ。
「悪くわないわ、アリスらしいわね」
「馬鹿にしてるでしょ」
「そんなこと無いわよ。普段澄ましてる貴方が運勢一つで左右されているなんて可愛いじゃない」
「…やっぱり馬鹿にしてる」
「で、何?運勢でも変えて欲しいの?」
あ、誤魔化したな。いつも面倒だったりしたらすぐに誤魔化すんだから。
「運勢がよければ想いが上手く伝わるかも知れないじゃない」
「へぇ、相手は?」
「私より背が低いけど歳は上、いつだって上から目線の偉そうな人」
「大体私ね」
「完璧貴女よ」
「私は偉そうじゃなくて偉いの」
「…そうですね。で、何かしてくれるの?」
「貴方が私の事を好きだなんて前から知ってたわ。だから別になにもしない」
知らなくても何もしなかったと思う。
「ねぇレミリア」
「何かしら?」
「好きよ、愛してる」
「私もよ」
紅茶がはいっていたカップを前に出す。突き出しただけで何も言わない。笑顔と態度と空のカップから察するに淹れろという事。
付き合う前から上下関係がはっきりした瞬間でした。
++++++++++
「ところで今日の運勢とやらはどうなの?」
「あまり良くなかったわ」
「ならどうして今日告白したのよ」
「…流れみたいな感じで。でも結果的に上手くいったわ。…運勢変えた?」
「どうかしら」
レミアリというものが普通に書けてびっくりしましたww
運勢と運命って全然違うよね(´_ゝ`)
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