メイド【スカーレット姉妹】
「フランがメイドを欲しがってるのよ」
図書館帰りに呼び止められ、一緒に紅茶を飲んでいたらいきなりこんな話題を振られた。
「沢山居るじゃない」
「フランのメイドが勤まるのは、咲夜ぐらいだと思うのよ」
「まぁ、ね」
きっと咲夜ならそつなくこなしてみせるだろう。今だって専属ではないにしろ、フランの面倒だって見てるし。
「単刀直入に言うわ。私のメイドになりなさい」
意味が分からない。抗議の声をあげようとしたら、レミリアの隣に居たフランが代わりにしてくれた。
「話が違うじゃない」
「違わないわ。メイドが欲しいんでしょう?」
「だからアリスに声をかけてくれるって言った!」
「今言ったじゃない」
「あの言い方なら、アリスが私のメイドになってくれるって思うよ!」
あ、私にメイドにならないって選択肢はないんだ。二人の頭の中じゃメイドになる前提だったんだ。
「咲夜をあげるじゃない」
「アリスがいいの」
嫌われている訳じゃなさそうだからいいけど、もう少し私の意見も聞いて欲しい。そもそもメイドになるつもりなんてないし。
「アリスはどっちのメイドになりたい?」
「ならないから」
答えに納得してないみたいだけど、自分がメイドとか悪い記憶しかないからどう説得されても全力で断る。
「メイドにはなれないけど、今度二人にお菓子作ってくるわ」
「今度っていつ?」
「んー、今日借りた本を返しに来る時かな」
忘れたら強制メイド。とか言われたけど、忘れない自信はあった。だってこの前、美味しそうに食べてくれたあの表情がまた見たいから
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オチが微妙かな?
アリスは早く紅魔館に住めばいいと思う
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