攻守交代宣言【ダンガンロンパ】
舞園×霧切?
「霧切さん」
後ろから彼女の両肩に手を置き、名前を呼ぶ。
すると彼女は私の右手に自分の手を重ねるように置いてから、振り返る。
何故手を置いてから振り返ったのかは分かっています。私が振り返った彼女のほっぺを人差し指でついた事が何度かあったからです。
ですが今日は私も負けませんよ。
今日は端からほっぺをつつく事が目的ではないんですから。
右手に手を重ねたということは、右に振り向くということ。
だから私は右側から彼女を覗き込むように顔を近づけて、
そっと頬にキスをした。
「…、霧切さん?」
正直言いますと、怒られる覚悟はしてました。
が、彼女は怒りを口にしたり表情に出したりせずに、驚いた表情をして、じっと私を見つめたまま。
「ごめんなさい」
「…どうして謝るの?」
冷たい口調。
驚いた表情ではなくなりましたが、疑うような、あまり向けられて嬉しい表情ではないです。
「謝るなら、こんなこといないでちょうだい」
「だって、キスしたかったんです」
頬じゃなく、本当は口に。です
そう言うと彼女は少し、ほんの少しだけですが悲しそうな顔をしました。
「なら、私じゃなくてもいいじゃない…」
「嫌です」
「何が嫌なのよ。興味本位でキスされた私の方が嫌だわ」
「霧切さん以外にキスをするのが嫌なんです」
しっかり目を見て言い切ると、彼女は反論しなくなった。
「私は、好きな人以外にキスなんてしません」
「だからって…」
「何です?」
「…、いきなりなんてずるいわ」
ずるいのはどっちですか…。
目を逸らしながらほんのり顔を赤くするなんて、反則だと思います。
「いきなりじゃなかったら、いいんですか?」
「ダメよ」
即答。それに否定の言葉。
好きな人から貰う言葉としては結構きついものですね。
「私が、貴方にするの」
そう言って身体ごと振り向いて、私の首に腕を回して、そっと触れるだけのキス。
あぁ、この人には敵わない。
行動力も、可愛さも。
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舞霧なのか霧舞なのか、どちらにせよ、ダンガンロンパでは一番押したいです!
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