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夢の中で【東方】



衣玖×天子
※学パロ



「ねぇ衣玖、キスしましょう?」
「嫌です」


昼休み、廊下で偶然衣玖に会った天子は人目も気にせずいきなりキスしようと言い出した。
それに対して大した反応もせずにきっぱり断った衣玖に、天子よりも衣玖の隣に居た幽香がびっくりしていた。


「たまにはいいじゃない」
「まるで何回かした事があるような言い方しないでください」
「なら私のファーストキスを奪ってよ」
「嫌ですよ」
「ならいつキスしてくれるの?」


一生懸命な天子とは違い、衣玖は物凄くめんどくさそうな顔をしている。だがこんな事で天子が易々と諦めるわけがない。


「そうですね、貴方の妄想でならいくらでもキス出来るんじゃないですか?」
「私の妄想ではキスなんてとっくに越えて、その先までいってるわ」


そんなの聞きたくないわね。と幽香が冷静に突っ込みを入れるが、言われた本人は至って冷静である。寧ろ冷めた目で天子を見ている。


「でしたら夢でしてください。ほら、夢の中の感覚とかって妙にリアルでしょう?」
「夢は…、まだね」
「ならまず夢からですね」


追い払える兆しが見えたからか、衣玖の表情が少し和らいだ。


「分かったわ、まずは夢でしてくる」


と言いながら去っていく天子を二人で見送った。


「あの子馬鹿ね」
「まぁそこが可愛いのかも知れないです」
「曖昧ね。それに私ですら妄想でキスしろと言った事ないわよ」
「…私なりの愛情ですよ」


愛情ねぇ。と言いながら、今度アリスに言ってみようと幽香は思ったのだった



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いや、いくてん好きですよ?甘い話とか好物な筈です

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あきゅろす。
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