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薄荷ドロップ【東方】


夢子×アリス+魔理沙



「アリスにこれをやろう」


差し出されたドロップの缶が小さく音を立てた。中身が何かしら入っている事は確かなので、有り難うと言って受け取った。


「全部食べていいぜ」
「ホントに?結構入ってるわよ」


どうせ一粒ぐらいしか入っていないと思っていたけど、軽く振ってみたところ、音的に少なくとも三粒は入っている。


「普段色々食わして貰ってるからな」


開封済みだけど、魔理沙なりの感謝の気持ちなんだと思うと嬉しくてたまらない。
一粒食べようと蓋を開けて振って手のひらに出してみると、やけに白いドロップが二粒出てきた。
まさかと思いもう一度振ると次も白いドロップ。


「最後の方だからな、粉の所為で白く見えるんじゃないか?」
「その言い訳、無理あるでしょ」
「レモン味なら有り得るぜ」


確かに。昔レモンだと思って食べたら違うかったオチが何度かあった。


「食べてみろよ」
「あんたが食べてみなさいよ」
「酒の席以外でロシアン的な事はしたくない」
「あっそ」


二粒を缶の中に戻して、一粒口の中に放り込む。
うん、やっぱり薄荷だった。ほんのり苦いこの味も、今なら食べることが出来た。


「よく食えるな」
「昔は嫌いだったわ」
「年取ると口が変わるって言うからな」
「失礼ね」



昔、ドロップを食べるときは夢子さんに薄荷を食べてもらっていた。間違えて薄荷を食べたときは、必ず夢子さんに渡してた。…口移しで。今思うと物凄く恥ずかしい事をしていたわね。

今でも私の薄荷、食べてくれるかしら?





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夢「アリスの薄荷?喜んで!」
ときっと思ってたと思う^^

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あきゅろす。
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