学びました【東方】
幽香×アリス前提の愛されアリス
(魔理沙+アリス)
「トリックオアトリート!」
ノックもなしに勝手に家に入ってきた魔理沙をアリスは笑顔で迎えた。
「魔理沙の好きなお菓子、いっぱい作ったのよ」
「…は?」
「今日はハロウィンだからお菓子貰いに来たんでしょ?」
「お前馬鹿だろ。ハロウィンって事を忘れて何も用意していないアリスに悪戯をする。この当たり前の公式を何だと思ってる!」
「あんたが馬鹿でしょ。何その公式、頭おかしいんじゃない」
冷たい目で魔理沙を見るが、気にせずに溜め息を吐いた。
「つまんない奴」
「あんたねぇ、去年自分がした事忘れたの?」
「覚えてるぜ。お菓子がなかったから悪戯してやった」
「まさか今年も同じ事をしにくるとはね」
「用意してるとは思わなかったからな」
「あの日、あんたが帰った後も酷かったんだから」
****
「トリックオアトリート!」
言いながら玄関をぶち壊したのはフランドール。その隣にはレミリアとパチュリー。二三歩後ろに咲夜が居る。
「お菓子とかないから、ドア直して帰って」
深くため息を吐きながら言うと、フランが嫌だと駄々をこねた。
「アリスのお菓子が欲しい!」
「ないなら作ればいいじゃない」
レミリアの言葉にフランは大きく頷いた。
「私はお菓子じゃなくてもいいわよ」
お腹空いてるから。
お腹に手を当て、夕食を催促するパチュリー。
個々が好きなことを言うので、アリスは咲夜を睨んだ。
「何か食べたいなら咲夜に頼めばいいじゃない!こんな遅い時間から何か作れって無茶よ」
「今日中なら待つし、手伝うから」
フランがどうしてもという顔でアリスに願いしてきて断れない雰囲気になり、ご飯なら。とアリスは言って四人を家に上げた。
****
「で?そのあとフランと一緒にご飯を作った。だけじゃないだろ?」
話を区切ったアリスに魔理沙は微妙そうな表情を見せた。
「食べた後フランは満足して寝たけど、三人はお菓子じゃなかったからって悪戯してきたわ…」
「性的な?」
「そうよ。朝には文が来て、どんなハロウィンを過ごしたかって聞きにくるし…」
呆れるアリスを余所に、魔理沙はからかう様に笑った。
「でも今年は幽香が居てくれるから安心!」
「幽香がお前のために何かするとは思えないがな」
「所有物に手を出されるのは嫌うわよ?」
不敵な笑みを浮かべる。
アリスの言うとおり、幽香は自分のものに手を出されるのは嫌いだ。下手に何かしようもんならこっちが何をされるか分からない。分かるのは無事では済まないということ。
「今年は諦めるわ。お菓子だけ貰ってくぜ」
「来年からもそうして」
お菓子を持てるだけ持って帰る魔理沙の後ろ姿を笑顔で見送った
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フランは可愛い妹的な感じなのが好きです(*´ω`)
一万hit thanks!
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