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「住まわせてやってるんだから家事くらい手伝ってよ。」

「住まわせてもらってるつもりはありません。」


勝手に住んでるだけですから、



骸は別に捻くれて言ったわけじゃない。現に骸は雲雀の許可もなしに勝手に住み着いているし、してもらってるという気も骸にはなかった。



こいつ、本気だ。










「君が前世の記憶を覚えてるのは知ってる。」

それが原因で母親に邪険に扱われていたことも、ね


「僕は前世なんて信じない。」

「でも雲雀君、僕は本当に前世のことを覚えているのです。その前の命も、その前も、」

骸の瞳が不安げに揺れる。素直に 綺麗だ と、思った。


「君が嘘を吐いているとも思ってない。」


過去の記憶があることを珍しいとはやし立てる気もないし、その色違いの瞳を気味悪いとも思わない。

君の産まれもった性質をさげずむ気も馬鹿にする気も、ましてや崇める気もない。






だから、僕は君を特別扱いする気はないから、





ここに住むかぎり家事くらい手伝ってもらうよ。




雲雀はとても綺麗(ニヒルとも言える)に笑ったから、つられて骸も微笑んだ。








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