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長題2


いずれ失うものなら最初からいらない

リスクを孕んだ進化など不必要

終わるものなら始まらなくていい

何の色も感じぬこの無色な世界で

涙を流すかわりに笑顔の仮面を被ろう

あなたの心は今もあの子のもの

たとえ声が渇れてもあなたの名前を呼ぶよ

夕暮れの教室で一人、あなたを思う

とりたてて自責ってわけではなくて

全てがつまらないものに思えた

幻想、もしくはそれに等しいもの

壁は乗って超えて蹴っ飛ばして

新しい世界を知りたいのならば

自分を守るために他人を犠牲にする

微笑みかけてくれる貴方の手を引いて



君はその罪を背負い生きてゆく

長い長い道程をただ一人で走ってく

流れる水のせせらぎに耳を傾けて

君達も後に巻き込まれる関係者

こうして会えたのは何かの奇跡

この手を取るならば護ってやろう

ひらひら舞い散る桜を追いかけて

本当の終わりはいつ来るのだろう

未来を覆すような手出しはしてない

もう猶予も残されていないのだ

言葉や行動で示さなくても良い

見渡しても何もないし見えない

差しのべられた手が憎く思えた

未来永劫あなたと共にありたい

涙を流すこともなく耐え続けた



きっと何処かで奴等に繋がっている

祈る事しか出来ない自分が歯痒い

数々の与えられたものが此処にある

世界には秩序も無く混沌も無い

私の声は貴方に届いていますか

少しでも救う助けになりたいから

結局何も言えずに終わってしまった

その笑顔を護ることが出来ずに

眠れないなら眠らなければいい

本物と偽物の区別をつけ様としない

己の過ちを知る日はまだ来ない

昔からあいつだけを愛していた

滲んだ瞼の裏にあなたが見えた

闇に必ず光が射すと信じていた

諦観と嫌悪に彩られた薄茶の眸













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