長題4
眠るあなたの額にキスをした
呆れるほどのハッピーエンド
無意識のうちに涙が出たんだ
愛の争いほど醜いものはない
気まぐれな猫こそたちが悪い
畏怖に戦くその目の中の俺の姿
あなたに逢って全てが変わった
最後にあなたの名前を呟いた
またみんなで笑い逢える日を
真実を知る者は無力さに嘆く
あなたが欲しいと言ってるじゃない
寝ても目醒めても泡沫の日々
もうあなたを誰にも渡さない
立ち止まって後ろを振り向く
苦痛は忘れた頃にやってくる
反省してる暇があれば後悔しろ
人間ほど脆い生き物はいない
人間ほど醜い生き物はいない
人間ほど悲しい生き物はいない
愛すべき人達を抱き締めよう
複雑な想いを大人は忘れていく
貴方は怒るかもしれないけど
普通に暮らせればそれで良い
紫眼の隻人は遁走曲を奏でる
あなたに逢うのはどっちの私
自分達以外、信じられなかった
紅に包まれた君を抱き締めた哀しさ
あなたと手を繋いで歩いたあの並木道
僕はそれを見て悲しく想ったんだ
君の悲哀と自嘲が混じった笑い顔が瞼に焼きついて忘れられない
その無垢で幼稚な行為に苛立つ
少しは恥じらいと言うものを持ってください
寝れない夜に現れるヒーロー
酒に酔った勢いほど怖いものはない
君が苦しむのならば僕も共に苦しみたい
あなたと手を繋ぐだけで幸せになれる
照れ隠しに繋いだ手に力をこめた
傍に居られて嬉しいのに切なくなる
叶わないと知りながら願わずにいられない
近寄ってもすぐに逃げてしまう
そんなあなたが好きで仕方がない
その時僕は無性に泣きたくなった
その眼に世界がどんな風に見えるのか知りたい
甘過ぎるくらいがちょうどいい
本当は忘れて欲しくないでも言えなくて
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