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狂気に充ちた皆瀬は壁に貼られた写真をぐしゃぐしゃに破棄していた。

高らかに泣き笑い、ふらふらと部屋中の写真を剥がし、ごみ箱に叩きつける彼を見たオレは後ろから強く抱きしめて何度も言い聞かせた。



「皆瀬、やめろよ!もう、分かった…分かったから、!」

「…っ、」

「俺がっ、俺がお前の傍に居てやるからっ…こんなキモいことすんな!」



涙を流しながらオレを見つめるコイツを何度、素敵だと思ったかわからない。

同性だし、恋愛感情じゃないはずなんだけど、どうしてだろう。
こんな状況に慣れていないからか、救いたいと思っていた自分が居た。



「六実…何を言ってるの、?」

「は。」

「俺、六実が好きなんだよ?分かってる?俺、六実とキスしたいし、セックスしたいって思ってるんだよ?」



友達のような口調で必死に思いを伝える背の高いコイツをもう一度、包み込むように抱きしめてやった。

ストーカーで、チンコデカくてキモいヤツだけど…その時はすごく好きだった。愛おしくてたまらなかった。



「分かってるよ、」

「・・・。」

「そんなんお前のっ…すっ、好きにすればいいじゃんっ…」



すると皆瀬の泣きっ面がパアァっと明るくなり、オレはギュッと力強く抱きしめられた。

容赦なく欲を曝け出すコイツは何を必死に藻掻いているのか、強引に舌を差し込み、深く貪るようにキスをする。

それが超下手くそで、ただぐちゃぐちゃとやってるみたいで何だか拍子抜け…
でも、その不器用さも可愛いと思える不思議。



「はぁっ、六実…もっ、俺限界だ。」

「え?」

「脱いで、」



キスだけで興奮したか、完勃ちしたチンコしこって俺の服を脱がす皆瀬。

盲目とはこういうこと。コイツ、俺の身体しか見てねぇ。



「っ、ちょ、ひゃっ…!」

「んっ、」

「やめっ、気持ち悪っ…あんっ、」



平らな胸に皆瀬の大きな手が這って、レロリ。
オレの乳首舐めてきやがる。

しかも女じゃないのに、乳首弄られて想いのほか、気持ち良くて変な声を出してしまう。



「皆瀬、調子乗んなよな!俺…男となんか初め

「俺だって初めてだよ。男とも女とも。六実が俺の初めてだ。」

「…えっ、」



やっぱ童貞なんじゃん、と思ったのも一瞬。
ズボン越しにチンコを揉まれて、身体がぶるぶる震えてしまう。

で、反応しちゃう。



「六実の、勃ってる。」

「はいっ?!」

「貴方って人は本当にっ…」



それに対して何、キュンキュンしてんだコイツは。

ほっぺたすりすりし始めるし、直に掴んでくるし。
しかも何で男なのに男に感じてるんだ、オレは!



「みな、あんっ…もっ、それやめろよぉ、」

「…っ」

「さっさと…さっさとケツに挿ればい、うぁッ!」



ガマン汁でベトベトのオレは先っぽを弄られ、吐精寸前で自我を取り戻した。

そして、皆瀬の顔。へらりと笑って一言。



「こうして貴方を抱きしめていられるだけで俺は幸せだよ。」

「…皆瀬、」

「なぁに?」

「お前、キモい。」



照れ隠しで微笑みかければ、心も身体もコイツにハマっていくのだろう。

だからこの先、何が起きても俺達はずっと一緒に居られるはずだったんだ。





[*Ret][Nex#]

あきゅろす。
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