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課外授業 Season2



4月から5年生になったボクの担任の先生はナント、体育の黒木幸雄先生でした。黒木先生は色黒の肌に逞しい体つき、太い眉毛に暑い瞳、腕や足もムキムキでゴリラのような見た目はむさ苦しい感じです。でも心はとっても優しくいつもボクのことばかり考えてくれています。

最近はヒゲを生やしはじめてよりワイルドさが増したような気がします。



「こんにちは、今日から皆は5年生になりました。担任の黒木幸雄です、よろしくお願いします!」

『ゆっきー昇進おめでとー!!!』

『黒木先生おめでとー!』



拍手喝采の理由はナント、5年目にしてやっとこさ担任を持つことが出来た黒木先生。3年間はヒジョウキンと言う人だったらしいのですが今年は正式に先生になって2年目。初めて担任を持てたみたいです。

3組にはあの山本クン、高橋クンの運動神経が良い二人に加えて親友の吉野クンも居ます。



「早速みんなに自己紹介カードを配ります。これに名前とか誕生日とか書いて明日提出してください!」

『先生!色鉛筆で塗り絵してもいいですか?』

「うん、好きなように書いて!」

『はーい、』



ボクは「はなむら」なので席は少し後ろの方、窓際の席で1番前です。吉野クンはクラスの最後尾、3組は30人居て話したことの無い子もきっとたくさん居るはずです。

それとボクは早く帰って自己紹介カードを書いてしまって…お家ではゲームをして遊ぼうかななぁんて考えていました。

しかし、



「はーい、あと花村クンはこのあと先生のところに来て下さい。では終わりにします!」

『起立!れいっ!ありがとうございました!さようならっ!』

「あっ、せ…せんせぇ、ボク、」

「ん?職員室でいいからね、」

「あ、あ…はいっ、」



黒木先生に呼び出されたため職員室へ行かなければいけなくなってしまいました。

近頃は成績表の記入などで忙しかったのか先生とはなかなか学校でおしゃべりすることはありません。でも休日、特に日曜日は一緒にどこか行こうとよくデートに誘われます。

きっとまだボクがエッチ出来ないから、先生はいっぱい我慢しているだろうとも思うのです。



「いたるっ!ゆっきーに呼び出されてーっ…なんかやっちまったのか?」

「な!なぁんにもしてないよっ、」

「とか言って〜また少し太ったからじゃねぇの?」

「うっ、そ…そうなのかなぁ、」



ホームルーム終了後、1番後ろの席の吉野クンが1番前の席のボクの所に来てからかいます。確かに小1の頃から…吉野クンをはじめ周りの男の子達は男らしく筋肉が付いたり背が伸びたり、シュッと細身になったりしているのにボクはどうしてもそんなふうになりません。むしろ少しぽっちゃりしたのか、小4の時からよく友達にほっぺやお腹をむにむにされます。

もしかしたら吉野クンの言う通り太ったボクに黒木先生は愛想を尽かしているのかもしれません。



「そういやぁさー…いたるはセェツウした?」

「せ、セェツウ?」

「最近みーんなその話で盛り上がってんだ!知らないってことはまだみたいだな、」

「な、なぁにソレ、流行ってるの?」



突然ニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべて耳打ちした吉野クンからボクは聞いたことの無い言葉を聞きました。どうやらそれは男の子にしかならないモノでなるとすごく気持ち良いらしいのです。

詳しいことは大人に聞くといいと言って先に帰った吉野クンを見送ってボクは急いで職員室に行きました。





[*Ret][Nex#]
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あきゅろす。
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