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課外授業F



赤池先生は豪快に着ていた体操服を脱いでボクに着せてくれました。ついでに冷蔵庫から冷えたオレンジジュースもくれてボクはゴクゴク飲み干します。

赤池先生が座った席の隣には1年生の写真が飾ってあって、椅子には黒木幸雄とお名前シールが貼ってありました。



「赤池せんせぇ、赤池せんせぇは黒木せんせぇと仲良し?」

「あぁ、とっても仲良しだよ。花村クンだって黒木先生と仲良しだろ?」

「えっ…?」



さっきケンカしちゃったばかりで全然仲良しじゃないボクと黒木先生。赤池先生は何も分かって居ないのかボクの隣に来て2回ぐらい仲良しかを聞きます。

本当は仲良しですと答えたいボクだけど、それでは嘘をついたことになってしまうので小さく首を横に振りました。



「やっぱりそうなんだ…」

「や、やっぱり?」

「うん。黒木先生はね…花村クンと仲良しになりたいって言ってたんだ。花村クンが入学してきた日からずっと花村クンばっかり気にしてていつも口を開けば花村クン花村クンってね。」



入学式の写真を指差し、黒木先生の本棚から一冊の皮張りの本を出した赤池先生。これを見たことは黒木先生には内緒だよ、とページをペラペラめくります。

すると最後の方のページに動物園へ1年生が遠足に行った時の写真が。それは黒木先生とボクと吉野クン3人が写った写真でした。



「これ、ひまわり動物園の遠足に行った写真…」

「うん、この時黒木先生は花村クンの写真ゲットしたっ!ってすごく喜んでたよ。これは黒木先生の宝物なんだって。」

「たから、もの…?」

「そうだよ。黒木先生は花村クンのことが大好きなんだ。」



赤池先生からも黒木先生本人が言っていたことを言われてボクは何だか恥ずかしくなりました。そんな好き好き言われたら嫌でも気になっちゃいます。

それに今日も前もその前もボクと二人っきりの時はおちんちんを大きくしてます。あれは好きから来る現象なのでしょうか。



「赤池せんせぇはおちんちん、大きくなるの?」

「えっ?」

「黒木せんせぇはいつもおちんちん大きいよ。海パンもすごくもっこりして、突き破っちゃうぐらい硬く…

「はははっ!それは黒木先生が巨根だからだよ、花村クン。人それぞれ、おちんちんの大きさは変わるからね。」



生のおちんちんについては解明してくれなかった赤池先生は次の授業があるから帰ろうかと言ってボクを更衣室に連れてってくれました。更衣室には学校で貸出しているジャージがあってボクはそれを身につけます。

黒木先生と向き合ってちゃんとお話してみようと思ったボクは赤池先生にお礼を言って教室に戻りました。









教室に戻って国語の授業を聞いたボクはその間もずっと黒木先生の泣きそうな顔が忘れられずに居ました。黒木先生はいっつも山本クンと高橋クンを見ているのでまさかあんな顔をされるなんて思ってもいませんでした。

20分間のひまわりタイムでは校庭で吉野クンと縄跳びで遊びました。一方ブランコの方では賑やかな人だかりが出来ていて、その中に黒木先生も居ました。



「黒木先生は好きな人とか居るの?」

「あぁ、居るぞ。」

「どんな人なの?おっぱいデカい人?」

「ははっ!何でおっぱいがデカい人になるんだよwおっぱいがデカいからって好きとかは関係ないだろ?」



恋愛観を語る黒木先生は太股やお腹をバシバシ叩かれていて動物園のゴリラみたいでした。

その中に入って行くことが出来ないボクは吉野クンに違うところで遊ぼと言って黒木先生の前から姿を消しました。





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