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課外授業C



来週の火曜日から体育の担当の先生が白川先生に変わることになりました。白川先生は女の先生で女の子に大人気、1年生の担当をずっと前からしてみたかったらしいのです。

ちなみに黒木先生は白川先生と交換で2年生の担当に。山本クンや高橋クンは黒木先生のことが好きだったので嫌だと最初こそ駄々をこねていましたが、3週間経って慣れれば全然そんなことも言わなくなりました。



「おはよーございますっ、」

「花村クン、吉野クンおはようございます。今日はプールの用意してきましたか?」

『はぁーいっ!』



朝、学校の校門でボクと吉野クンは挨拶運動をしている体育の先生達に会いました。ひまわり小には白川先生、赤池先生、黒木先生の3人が体育の担当で居ます。

廊下でもすれ違うことが少なくなって記憶も埋もれてしまいそうな黒木先生の姿を校門の前で見たのではっきり思い出せました。



「ゆっきーおはよう!」

「おはよう吉野クン。ゆっきーなんて…いつからそんな馴れ馴れしくなったんだ?」

「へへへ、オレ、ゆっきー先生居なくて寂しいよ。鬼ごっこしないし、縄跳びしないしさ。なぁ、いたる?」

「あぇっ、あ、う…うんっ、」



ぐんぐん進んだ吉野クンは女の子におはようと言っていた黒木先生に近付いて先生の太股をバチバチ叩きました。ボクも吉野クンの後ろをてくてくついて背の高い黒木先生を見上げます。

久しぶりに見た黒木先生と仲良く話す吉野クンはすごく親しげでいきなり話を振られても適当に頷いてその場を逃げきってしまいました。



「…本当に?」

「えっ、」

「花村クンは俺が居なくて寂しいの?」



適当に返事をしてしまっただけなのに近付いて真剣にボクの心に問う黒木先生は悲しみを抑えるような辛い表情をしていました。

でもどちらかと言うと黒木先生が居ても居なくても何ともなくて、大木の前で言われたことも今は気にしていません。



「えっ…、えっとぉ、」

「ははは、まぁいいや。今日は初めての水泳の授業だよね?二人とも頑張れ、」

「はぁーいっ!じゃあね、ゆっきー!」



上手く答えられなかったボクは無表情で笑う黒木先生に手を振って吉野クンと一緒に校舎に入って行きました。ちょっと怖いけどドキドキした課外授業、プールだって黒木先生に教えてもらいたい気持ちがちょっぴりあります。

だけどそれは二度と無いから。黒木先生の授業を思い出しながらボクは水泳の準備を始めました。









1時間目の授業は浅いプールが1年生、深いプールが5年生で合同で準備運動をすることになりました。

赤い帽子の5年生とピンクの帽子の1年生。黒の海パンに青のシャカシャカジャンパーを羽織ったムキムキの黒木先生は注目の的。みんな先生の筋肉マッチョな黒い肌ともっこりした海パンに見とれています。



「せいれーつっ!これから1年生と5年生の合同授業を始めます!きょぉつけ…礼ッ!」

『お願いします!』

「では白川先生の方から、今日のやることと注意についてお話があります。」




白川先生にバトンタッチした黒木先生はプールの検査をしながらプールサイドのゴミを拾っています。

1番先頭のボクは上半身裸でちょっとセクシーなはずなのにやっぱり黒木先生はボクのことを見てくれません。



「黒木せんせぇ、ちんこでけぇー!!」

「いいなぁ、俺も黒木先生みたいなデカチンが欲しいぜ!」

「おいおい、高橋クン。女の子も居るんだからそんなこと大声で言っちゃだめだろ?」



キャッキャと騒ぐ山本クンと高橋クンは久々に黒木先生と同じ授業で嬉しいのか先生のもっこりした海パンを指しながら大声で笑っていました。

もっこり海パンで驚く二人よりボクは生のおちんちんを2度見たことがあって、確かにパンツからも浮き出て分かるようにかなりおっきく毛もボーボーでした。



「おーい!1年生、黒木先生は5年生の担当よ!こっちに来なさい!」

「はぁーい、バイバイ黒木先生!俺、ガンガン泳いで1番になるから!」

「おぅ、頑張れ!ちゃんと応援しておくよ!」



山本クンと高橋クンが1年生の列に戻るまでボクは黒木先生と二人のやり取りを見ていました。そして二つ想いました、一つはきっと黒木先生はボクだけじゃなくて山本クンも高橋クンも好きなんだなと。あと一つはボクも水泳を頑張ればもう一度黒木先生に見てもらえるかもしれないということです。

スイミングも習ってなかったし、上手く泳げるか心配だけどビート板と言う板を使って泳げる子に教わりました。





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あきゅろす。
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