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『そうっ、キタノクン。そうやって舌を上手く使ってぇ…おチンチンを舐めるんだっ、』

『おしりかわいいね…もう可愛すぎて身体がおかしくなりそうだっ、』

『中、あったかいっ、最高だぁっ…あっ、』



唐突に胸へ突き刺さる記憶のカケラ、『黒薔薇』のうっとりするような甘い声。

東雲社長とイヲリのセックスを見たボクは酷い吐き気がして地に膝をつけた。そんなボクを見た東雲社長はくすりと笑って見せ付けるようさらに深く、イヲリを犯している。



「さっさとイけ。」

「やぁんっ、あぁ!まだぁっ!イヲリがんばるからぁあッ、」

「ったく、毎回だらし無い顔しやがって。」

「あひ、ッひ、ひっ、」



東雲社長の罵声を浴び、何度も穴を串刺しにされたイヲリはピクピクと腿を痙攣させながら射精する。

そして、その白い液体が自分の腹にかかった途端、ガラッと顔色を変えた東雲社長はイヲリの頬を張り飛ばしていた。



「わああっ!」

「・・・。」

「ご、ごめんなさいいっ!ごめんなさいいっ!」

「…ソウ、イヲリを連れてお風呂場に行きなさい。」



泣き縋るイヲリは顔を腫らして風呂に向かった。
動揺も同情もしないソウと東雲社長はとってもクールに澄ました表情でボクをちらと見た。

イヲリはとても酷い扱いを受けていた。ならこの先、ボクも…



「すまなかったね、崎田クン。イヲリは3ヶ月目でちょっと僕に対して情が出て来たようだ。」

「・・・。」

「ペットの契約は3ヶ月。彼は明日でちょうど3ヶ月だからもう捨てようと思っていてね。その代わりに君に来てもらったんだよ。」



ぺこっとにこやかに挨拶をされた次の瞬間、白い液体がついた手に引かれたボクはものすごく早い速度で唇を奪われていた。

もし、3ヶ月。この日々を続けていたらボクもこんな男に情が湧くのだろうか。



『好きだよ。キタノクン分かるかな?俺のこと、覚えてない?』

『ずっと一緒に居たいんだって!何で誰も分かってくれないんだよっ!好き、好きだ!キタノクン、キタノクンッ、キタノクンッ!!!!』

『君が初めて俺を人として見てくれた。だから好きなんだ。これから先、何が起きても。誰が現れても…俺はずぅっと君だけ好きだから、』



どれをとっても思い出す『黒薔薇』の愛の告白。奴も10日でボクに情が湧いていた。だから単純に3ヶ月間、この男と一緒に居たらボクは堕ちるであろうな。

その突き付けられた事実を跳ね返すよう、ボクは東雲社長の頬を張り飛ばした。
イヲリに変わって。
昔の自分になって。



「ッ、」

「・・・。」

「最初から酷いことしてくれたね。君は、」

「・・・。」

「っ、今に後悔するぞ。主人である僕を殴ったことを。ねぇ…サキちゃん、」



何を言っても聞かない東雲社長は胸倉を掴んでボクにもう一度キスをした。

彼の病んだ瞳は薄暗く、表に現れない深い場所にボクの顔を映している。



「では早速、味見と行こう。まずはフェラチオをしなさい。」

「はっ、」

「だから言っただろう、今に後悔するって。これは僕を怒らせた罰だ。」



おとなしくぺたりと床に座らされて、ボクは歯を食いしばりながら前にぶら下がるペニスを握る。

これなら一生ドーフの牢屋に居た方がマシだったかな。それぐらい思ってしまうほどこの行為は屈辱的だった。





[*Ret][Nex#]

あきゅろす。
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