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毎回、西大路氏とのセックスは自ら解したアナルを掲げ、バックでペニスを挿入される。

身体には触りたくないと小言を言われながらも腰をがっちり掴まれ、ペニスを出し入れされ続ける。


彼の絶頂が近付けば、引き出されることなく最果てに精液を放たれる。

もちろんゴムなんか使ったことない。
いつも生で挿れられて、中出しされるのが当たり前。


そのあとも全く萎えない固いペニスを咥えたまま身体を反転、右足を持ち上げられてがつがつと犯される。


中に一度出た精液がぐちょぐちょと腸壁を拡げ、結合した部分からエッチな音が響き漏れる。


ヌプヌプッ、
プチョプチョ…

グッチュグチュゥッ!

太くて長いペニスが臀のアナから出たり入ったり…
ねっとりした水音と気がおかしくなりそうなぐらい速いスラスト。

びたびたに揺れるボクのペニスもどんどん大きくなってしまう。


個人主義、独りよがりな貴方の所為で切ない想いを抱く胸がギタギタに張り裂けそうだ。

お願いだから一人でイカないで。
早くボクの名を呼んで。
もっとボクを必要として。



「あっ、…んッ、あぁっ!」

「奈緒…」

「うぅっ!あッ・・・」



繰り返されるメランコリックな関係。ボクはそれ以外彼から与えられるものは何もない。

毎日同じ薄い触れ合いをし、痛む胸を抑えながら一生懸命腰を振る。


その日々のループのはずが今夜は違かった。



「目を・・・隠す?」

「マンネリ化しているからな。ただ試行するだけだ。」」

「わかりました、御主人様。」



西大路氏の首をきつく締めていた紫色のネクタイが解かれ、後頭部で目を覆うように捕えられた。

真っ暗闇で西大路氏の位置も周りの景色も感覚も全て分からない。


嗜好を変えるなんて珍しい。飽きられてしまったのだろうか。



「奈緒、忘れるな。お前は藤村のモノじゃない。私のモノだ。」

「えっ?」

「・・・この頃、とても仲が良いようだからな。忠告しておこう、“藤村には近づくな”」

「ッご、御主人様…?!」



手首にスッと温もりが伝わる。

恋人のように自然と指が重なる貝殻繋ぎ。
彷徨う手の平を掴まれて指と指が絡み合う。

こんな触れ合いは初めてで、どういう状況なのか前例が無いので把握出来ない。

西大路氏の表情も、様子も分からなくてとても怖くなる。



「…少し、力を抜きなさい。」

「えっ?」

「口許の、力を抜きなさい。」



今日帰って来ていきなり叱責されて、目が初めて合って…
様子がおかしいと感じていたが、まさかのできごと。

力を抜けと言われ、深呼吸をした束の間、西大路氏にくちびるを奪われていた。


柔らかい感触はボクを辛くするだけ。
何とも思っていないならキスなんかしないで欲しい。肌になんか触れないで欲しい。

無駄に木霊する心音が止まればいいと想いながらボクは繋がれた手を握り返していた。



「口を開きなさい。」

「ッん…?」

「報酬を増やしてやるから。言うことを聞きなさい。」

「あっ・・、んむっ、」



薄く開かれたくちびるに滑る舌が強引に入ってきた。

貪り、一思いに受ける濃厚な絡みに息が追いつかない。
そんなボクの苦しさも知らず、屠るように奥へ進み入る傲慢な舌。


ある意味目隠しされてよかったかもしれない。

お互いの表情を認識出来ないほうがかえって気が楽だ。



「結構使えるじゃないか。藤村とキスしたことがあるのか?」

「そんなっ、キスなんて・・・したこと無いです。」

「じゃあ、ファーストキス…か?」

「・・・。」

「それは残念だ。“大好きな藤村さん”じゃなくて悪かったな。」



西大路氏は吻だけでボクに謝り、加えて無駄だと豪語していた前儀を積極的にし始めた。

巻いていたリボンを解かれ、胸に大きな手が滑る。
平面な胸の尖端、指で摘むように刺激されて身体がムズムズとくすぐったい。

するとすぐさま、弄られた乳首に先ほど絡めた熱い舌が這ってきた。



「ッあ、ゃんっ!」

「胸も感じるのか…」

「やっ、御主人様っ…もう、触らなッ…でっ・・・」



これからも、今までも、こんなことされるなんて思っていなかったから…

慣れない愛撫に身体は追いつかない。

不思議な感覚に苛まれながら今夜は深く身体を犯される覚悟をした。





[*Ret][Nex#]

あきゅろす。
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