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作業着にちょんと触れた指が布越しに這って優しく胸の突起を揉みほぐす。
弄られながらキスを強要されて身体も息もおかしくなった。

そうして昂奮に耐える吐息を一思いに吸われボクもそれに答えた。



「道貴さん、ココ…社長室ですっ、」

「國谷も気を使って居なくなってくれたんだ。社長室だろうが構わないさ。」

「ぇ…で、でもぉっ、」



誰か人が来てしまうかもしれないのに社長室でエッチなことするなんて。

そんなボクの気掛かりをスルーした西大路氏はジャケットを放り、ボクを大きな椅子に誘導した。



「座りなさい。」

「だっ、ダメですよ…こんな立派な椅子にボクなんかが…」

「社長は私だ。それにボクなんかと卑下するくせはやめなさい。君は私の特別なんだから、少しは自信を持ったらどうだ。」



ボクが道貴さんの特別…
そう言われて嬉しくて口元が緩んだボクは大人しく腰をかけた。

作業着に社長椅子の滑稽な光景。

バックは高層ビルが並ぶ都会の景色が広がっていて、この席の存在を瞬間ものすごいインパクトを受け感じた。



「奈緒。」

「はいっ、」

「そう固くならずに。私に全部任せなさい。」



ゆっくりと腰をまさぐられて徐々に近付く西大路氏の右手は柔らかい微動にボクの股間を刺激した。

彼から与えられる感覚があまりにも気持ち良くて、身を捩りながら動きを感じる。

自分でも分かるくらい熱を持った自身は彼の手の中でぐんぐん大きくなり、さらに先を求めていた。



「はぁっ、み…ち、たかさんっ、」

「くっ…奈緒っ、すまない。やはり優しくしてやることはできないみた、いだっ…」



一言、ボクに断りを入れた西大路氏はボクの項を優しく噛んだ。

吸い上げられた皮膚はひりひりと痛む。

まるで獣。
何かがぷっつり切れた西大路氏の瞳は強烈に光り輝き、ボクを視姦した。



「ひゃっ、」

「奈緒。これは素質だな。」

「だっ、めっ…そ、そんっうぅ、」



強引にたくしあげられたシャツ、顕わになる胸に口づけ。

乳首を舌先で舐めあげられると、冷たい無機物なフレームが胸についと当たって擽ったい。

でもそんなこともお構いなし、吸われ弄られ赤く充血した先は彼の唾液で艶めいていた。



「人は何かが壊れると簡単に盲目になれる。今の私がそうだ、奈緒。だが、こんなはしたない姿を見せるのはお前の前だけだ。分かったなら下を脱いで足を開きなさい。」

「・・・。」

「はて、返事が無いが?」



早くも優しさはどこへやら…

あっという間に君からお前に元通り。
命令する傲慢さも、身勝手さも全く変わっていない。
御主人様と飼われたペットの関係に戻ったみたいでちょっとしょんぼり。



「そうか…脱がしてほしいのか。」

「ちがっ、」

「御望み通り、下着ごと脱がしてやろう。」



相変わらず歯止めが効かない西大路氏。
社長椅子に座ったボクを簡単に全裸にすればすっかりニコニコ御満悦。

完璧に上を向いて勃起したぺニスの存在が恥ずかしくて素手で即座に隠しても、



「興奮したか。だが、隠す必要は無いだろう。」



と言われてあっさり両腕を投げられた。



「っ、ど、ぞっ・・・」

「…ん?」

「もっ、いいですよっ…」



つまり、限界。

久々に愛撫された身体もペニスも早く中に挿れて欲しくておかしくなりそうだった。



「それは、無理があるだろう。裂けてしまうから…指で馴らしてやる。」

「んぅっ…、」

「大切だから…最後まで慰労する。痛かったらすまない。」



少し優しさを取り戻した西大路氏は進んで指を中に収め、舌で渇いたアナを濡らした。

彼がこんなところにこんな風に触れるなんて初めてで恥ずかしかったけど、胸はドキドキ、鳴りつづけていた。

そして、今までに無い優しさにボクは身を任せた。





[*Ret][Nex#]

あきゅろす。
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