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藤村さんに“今日のメニューは私が作りました”と言われ、トーストをひとくち。紅茶も一杯口に含んだ。
その後すぐ全身気怠くなり、ボクは意識を失った。
と、ここまでの流れは以前経験したような気がする。
だけど、前よりも今の状況は遥かにまずいと思う。
「私の理性を失わせた。貴方がいけないのですよ。」
そう言われた瞬間、ヤバいと感じたが、そんな隙も無く。
ボクの肩をわしづかみ、厚く唇を重ねてきた藤村さん。なまめかしい音を立て、烈しくなる深いキス。
唾液が顎、首にまで伝わせる。
「あぁっ、奈緒さんっ…」
「ぃっ…やっ、やめてッ!!」
「奈緒さん、その言葉は私を欲情させるだけですよ…」
「やっ、やだっ!藤村さん、お願いッ…離してッ!」
今回も後ろ手に拘束された無様な格好。
昼間なのにも関わらず裸で淫靡なボクをにやりと見つめる藤村さん。
本物の主は不在。
これは内緒で行われようとしている愚行だと忌避した。
「道貴様は帰ってきません…今日は午後から大切な会議があるとかで。だから長く、深く貴方と交わっていられる。」
「嫌だ!藤村さんッ、お願いです!この縄を解いてください!」
「…奈緒さん、今から私が愛を持って貴方をよくしてあげますからね。」
藤村さんはボクの願いを聞き入れず、早急に事を進めようとした。
いつもの優しい微笑みはなく、目をぎらつかせてボクの身体を凝視している。
彼の手が腰に近づいて、ぎゅむうっと加減無くペニスが握られた。
他人からの微妙な刺激に自然に股を開かせてしまう。
「ゃっ、んッ!んッ!んぅっ!!」
「いつもこんなふうにいやらしい声を出して道貴様と交わっていらっしゃるのですか?」
「ちっ、ちがうぅっ…」
もちろん生まれてから。
誰からもペニスを触られた事は無い。
だから初めての感覚。
先を指でぐりぐり弄られて、思いの外。
気持ち良くて身体を震わせてしまう。
「どうですか?」
「んぅうっ…ああッ!」
「道貴様はこんなことしてくれませんからね・・・ほら、奈緒さんのおチンチン…勃ってきましたよ。」
手淫で勃起したペニスを一口、ぱくり
淫猥にフェラチオされたボクのペニスはむくむく容量を増し、グロテスクなナリで藤村さんの口から出たり入ったりしていた。
じゅッぽっ、じゅぽ…
じゅるじゅるゥッッ!
吸われて、舐められて。
扱かれて。
感じたくないのに身体が勝手に感じちゃう。
こんな気分は初めてだ。
「んふッう、奈緒さんはエッチだから…おしりも早く欲しいでしょ?」
「ふふっ、藤村さあ、ああッ!」
「…そんなきつく絞めないで下さいね。私も貴方も痛いですから。」
ローションも使わないで、渇いたアナルを解す藤村さん。彼のしなやかな指が奥に挿入され、ぐいぐい内壁を刺激する。
ボクはただ足を大きく開いて、大人しくその様子を傍観しているだけ。
締め付けられている手枷も不思議と心地好くなってきた。
「やだっ!ふじむらっ…さんっ、そこはダメッ!」
「ッな、奈緒さん…こんな汚いモノを中に入れていたらお腹を下してしまいます。」
「はぇっ…ぁああッ?!」
抜き出された藤村さんの指に伝うのは西大路氏と交わった証。
それを掻き出された時、ゴリュッと指先が何かに当たって身体がビクンと大きく弾むように震えた。
「・・・奈緒さん、ココ。感じましたね?」
「んあっ!あッ!ふじっ…ふじむらさんっ、出ちゃうっ!出ちゃうからあっ…!!」
「早く出して下さい、奈緒さん。一緒に気持ち良くなりましょう。」
内側の一点を集中的に掻かれたボクは耐え切れず射精してしまった。
西大路氏の時には感じたことのない快感に目覚めたボクは藤村さんとの淫行に堕ちていった。
[*Ret][Nex#]
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