艶事ファシネイト
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時枝は先月、流行りの「億ション」に引っ越した。
ドーフに入社して給料が前の何百倍も増えた彼は妻と二人で楽しく暮らしていて、何不自由無い生活を送る事が出来ている。
妻、由利香との間に子供は居ない。
理由は分からないが、二人の間には子供が出来ないのだ。
でも、その事でお互いを責めたり、喧嘩をすることはなかった。
自由人な時枝としっかりものの由利香は相性がよく、共働きで生活している。
由利香も時枝も自ら情事を誘う事も無かったし、夜の夫婦はシビアな関係だった。
時枝が溜まったらヤる…みたいなサイクルで重なる事はあっても、回数は多くなかった。
それが原因で子供が出来ないと友人から指摘された時枝は、今月から回数を増やしてみたりした。
昨日だって、一昨日だって由利香とセックスをした。
なのに、今・・・
彼は何をしていると思う?
「んっ、ぅうう、うっ・・・」
「その白い身体で何人も男を相手にしてきたんだろ?」
ドーフの商品として販売するはずの野々宮を時枝は強姦しようとしているのだ。
何も言わない、抵抗しない野々宮の身体を嘲笑しながらゆっくり撫で回す大きな手。
気持ち悪いと貶してきた利用者を今、彼はなんと言えるのだろう?
「お前、女みたいな体つきしているな。・・・少しは痩せたらどうだ?」
「ぅうっ・・・ゃやよぉ…」
「はっ、ちゃんと言葉も話せないのか。」
暖かく少し脂肪のついた野々宮の腹を愛撫する。
この商品は物好き親父に高値で売れるな…と思いながら、遊ぶよう楽しく触れた。
野々宮のもちもちした身体つきは時枝の興奮を駆り立てるだけ。
「んっ、」
「ぅやゃっ…」
ぎゅっと握られた小さな野々宮のペニスは時枝の手で弄ばれた。
時枝に男の経験は無かったが、オークションの時に一度デモで商品のペニスを扱いてやったことはあった。
その時の感覚を思い出しながら徐々に固さを持つペニスを強く早く扱いてみる。
唸り声しかあげない野々宮に一切目もくれず、自分のどんどん熱くなる肉棒にも触れず、一心不乱に手を上下に動かした。
「やぁあっ、んっ・・・はぁあ!!」
「おっ、出た…」
びゅくびゅくと出た白い精液はもっちりした野々宮の腹にかかり、つーっとシーツに染み込んでいった。
その声も体液も触感も…
ひとつ残らず吸収した時枝は最大に興奮し、顔付きもおかしくなっていた。
野々宮 昴が計り知れない時枝の性欲を真へ導こうとするのだ。
だから自分は一切悪くないと開き直った時枝は、スーツを早々と脱ぎ、野々宮を抱きしめた。
「あったかいな。」
「うぅっ…はぁっ、んっ…」
射精の余韻に浸って蕩けた顔をした野々宮を俯せにして、ぷるんと揺れる尻たぶを左右に開き長い指を穴に刺した。
いきなりの激痛に声も出せず、思いきり足をばたつかせた野々宮だったが、身長が180強ある時枝には何をしても敵わない。
「はっ、初めてじゃねぇんだろ?分かるさ、お前の身体見ればな。俺は初めてなんだ…頑張ってくれよ。」
「んぅう、おしり…いちゃいっ、」
──『そもそもそんなところにペニスを突っ込むなんて誰が考えたんですかね?』
『考えた奴はただのバカだろ?鬼形…汚ねぇからその話はよしてくれ。』──
鬼形と前々から話していた男同士のセックス方法。
ずっと前から否定してきた男と男のアナルセックス。
しかし変態時枝、今は早くイキたくて仕方なかった。
勃起したペニスを最果てにぶち込んで、何度もピストンして…
精液と体力が無くなるまで野々宮を感じていたい。
欲求がいくつも押し寄せて本来の自分を見失い、野々宮が時枝を盲目にする。
「慣らすの面倒だからこのまま挿れさせてもらうぜ。」
入社した時から自分はこの会社で唯一まともな人間だと自負していた。
買う人間も買われる人間も気持ち悪いとずっと前から言っていた。
「やっ、めぇ…ぁアアッッ!!!!!」
メリメリ音をたてながら無理矢理巨根を奥へ奥へ押し込む時枝は、徐々に中の気持ち良さに溺れていく。
「んっ、すごい締め付けだ…」
「ぅんんっ、あ!っあ!」
今、目の前に居る少年は大切なドーフオークションの商品。
社員の規則にもあった。商品には手を出してはいけないと。
「はっ、どうだ?野々宮、気持ちいいなら喘げ。最高にエロい顔で俺を楽しませろよ。」
自分も堕ちるのか、性欲に溺れ、クズになるのか?
そういう概括は今の時枝には無く、ただ二人で一緒に気持ち良くなりたい一心だった。
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