星空エビデンス
◇
「噛んだら頭ドーンッだ。ちゃんと咥えろ。」
命令を聞くしかない立場の僕は乱暴に突き出された男の陰茎を咥えた。
生臭い匂いが口内に広がって吐きそうになる。
嗚咽を何度も感じながら、軟口蓋の近くまで伸びる男のソレはピクピクと中で要領を増しているのが分かった。
気持ち悪くても今はこうするしかないから。
僕は必死に陰茎を優しく舌先でなぞるように舐めた。
「小野瀬、もっと奥だ。」
「ふむぅっ!!」
もっと奥の方にまで伸びた男の陰茎が口内で激しく暴れだした。
何度もリズムを刻むように男は夢中で僕の髪を引きながら腰を振っている。
唇に触れる男の陰毛が痒くて取っ払いたかったけど、僕は何も出来ずただ口を荒らされるだけ。
涎と涙、男の汗で僕の顔はびちょびちょに濡れた。
「くっ…出すぞッ・・・」
「やらっ…」
「お前に拒否する権利はねぇよッ、・・・くっ…」
どぴゅどぴゅと勢いよく口内に放たれた液は舌が火傷するのではないかと思うくらい熱かった。
謎の液体。
ねばねばとした臭い匂いに耐えられなくて僕はその場で出されたものを吐き出した。
「ぐはっ…げほげほっ・・・はぁっ、うぇ…うっ・・・」
「服を脱げ。」
僕のことはお構い無しにどんどん命令する男。
必ず警察に突き出してやる…
特徴さえ覚えていればコイツが脱走してもすぐ捕まる。
そのために僕は男の顔をじっと見つめた。
焦げ茶色の短髪、左耳にピアスの穴が二つ…目は切れ長、年齢は20代前半ぐらい。背は180越えていると思う・・・かなりデカい。
身体の特徴は肌が黒く、ソフトマッチョ…
足が長く腹筋は割れていて、臍の下にほくろがある…
これだけ記憶していれば完璧に逮捕されるだろう。
「おら、早く脱がないと殺すぞ。」
「・・・はい。」
今は我慢だ…
僕はおとなしく服を脱いで男の前に立った。
「…なんも生えてねぇの?」
「・・・・。」
「ベットに来い。」
淡々とした顔で身体を拭き始めた男は自分が脱いだ服も洗濯機にほうり込み、さも自分の家のよう。
それをなんとなく見送ってまた強引に腕を引かれた。
男の陰茎は上を向いていて、最初よりまた一回り大きく見えた。
汚らしい…
「小野瀬、足拓け。ベットに座ってケツの穴が見えるように大きく足を拓け。」
言葉の意味も分からずに僕は足を拓いた。
陰茎がまる見えですごく恥ずかしい…
「違う。腰を浮かせて、ケツの穴が見えるように足を拓け。」
お尻の穴に拘る男の命令を受け、僕は男に突き出すように腰を浮かせた。
コレはとても無様な姿だと思う。
足のつま先で体重を支え腹筋を使うこの姿勢は正直いろいろ辛い…
「チンコ勃たねぇの?」
「えっ?」
「ザーメン出ねぇのかって聞いてんだよ。」
「ザー…メン?」
分からない単語に僕は首を傾げた。
ザーメンなんて言葉、学校で習ったっけか…?
「知らないなら教えてやるよ、最高の快感…お前にな。」
「いゃっ…やめて、」
突如伸びた男の指に掴まれた僕の陰茎…
ゴツゴツした大きな黒い手の中心に動く肌色。
強く揉まれたり優しく揉まれたり、おしっこの出るところを指でぐりぐり弄られて遊ばれた。
「小野瀬、初めてだな。もう硬くなってきてるぜ…」
「ひうぅっ…」
どうしよう…気持ちいい。
男から受けるコレは一体何なんだろう。
ゾクゾクしてぴりぴりとする。
噂には聞いていたこの快感、何故今まで身をもって経験しなかったのだろう。
「やらぁっ、泥棒さんっ・・・」
「気持ちいいなら出せよ、早く。」
「トイレに…行かせてくださいっ・・・」
気持ち良くて腰が立たない。
両手はいつのまにか扱く男の手を掴んでいて…
もっとしてとお願いしてるみたいだ。
「おしっこ…出ちゃうッ、んんッ…」
びゅくっと先から真っ白な液体が吐き出され、それは黒い大きな手にかかった。
ヒクヒクしながら何回かに分かれて液体を排出した。
「んはっ…なんでっ、白い…」
「コレは精液って言ってあぁして気持ち良くなった時に出る自然現象だ。お前は俺にチンコを触られて快楽を得たんだ。」
見ず知らずの男、しかも泥棒に陰茎を弄られて気持ちいいと感じるなんて・・・
こんな経験初めてで、何が善なのかも分からなくなってきた。
「ヌヌちゃんっ…」
困った時のヌヌちゃん頼み。
でも、ヌヌちゃんはもう居ない。
目の前に居るのは淫猥な姿で佇み、笑みを浮かべながら僕を見つめるこの性的倒錯な男だけ・・・
[*ret][nex#]
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