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めいん小説
確信犯(土銀)


…すきだよ?

机に向かってかれこれ半日、ずっと書類と睨めっこしているせいで強張った土方の背中にそう呟くと、
びくっとすこし大袈裟なくらいに肩が動いた。

「ひじかた…」
「ぎん、」
「仕事、終わった?」

「…まだ、…だけど」
「うん」
「休憩」
「…いいの?」
「お前の顔に相手して欲しいって書いてある」
「…う、」
「ごめんな、半日も待たせて」
「いいよ、俺、仕事してる土方見てるのすきだし」
「ふぅん」

土方の胡座をかいてる膝に乗っかると、まるでそれが当然であるかのように腰に手が回る。

「…ひじかた?」
「あん?」


ちゅう


「ん、」


ちゅっ ちゅっ


「ん、…ふふ」
「ん?」

「ひじかた補給ー」
「何言ってんだ(笑)」

「んふふ、…ん、ンっ」

今度は土方から唇を塞がれて、舌を絡められる。


ちゅく、 ちゅく、

さっきとは違うやらしい音がして、俺がうっすらと目を開けると、
目の前にはすごい色っぽい土方の顔。

ああ、やっぱり格好いい。

ちゅーも気持ちいい。

俺がぼーっとしたままキスに酔ってたら、暫くして唇が離れた。


「続きは夜、な」

くすっと笑って俺の頭を撫でるアイツ。

「う…」



ずるい、ずるい。

そんなことされたら
計画がパアだよ。

仕事と俺、どっちが大事?なんて聞かないけど

ちょっとは邪魔しちゃおうって思ってたのに

これじゃあ、

逆にハメられたのは俺のほう。

すこしだけ熱くなった体に、

今から夜までずっと
きっと俺は土方のことしか考えられなくなるんだ、

「…ばかとし」

悔しかったからそう呟いて、
もう既に机に向かってる黒い大きな背中に、
ぐいぐい体重をかけて寄り掛かってやったら

俺のだいすきな煙草の臭いがした。



END、



創作時間15分←
初の土銀…わかりづらいorz

銀さんは構ってほしくて仕事中にわざと声掛けたのに、
土方さんもそれをわかっててわざとキスだけしてあげた
お互いわざと同士だよってゆうだけの話←

_

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あきゅろす。
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