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職員=恩師になるかもしれません 前編

生徒が出入りする正面玄関に入らず、隣にある職員用の玄関から入る。本当は正面玄関から入るのだが、まだ自分の下駄箱の位置が決まってないため応急処置として来賓用の下駄箱にローファーを入れる。その上から昨日入れていた上履きを出して履く。

「よし」

身なりを整え、事務室に声をかけた。

「おはようございます。今日からお世話になります、2年生の朔弥行時です。」

奥に座っていた三人がこちらに気づき、やってきた。

「来たか。」

「予定通りの到着だな。」

「松永様がお待ちだ。」

事務の三好さん達(通称三好ブラザーズ)が事務室から出てくる。

「松永さん・・・じゃなかった、校長先生はもう来てましたか。」

「職員室にて、」

「お待ちだ。」

「急がれた方が良い。」

うへぇ、待ってんのか。なんか言われそうだ。

「ありがとうございます。職員室は2階に上がって右を曲がるんですよね?」

三好ブラザーズが頷くのを確認してから階段を上がる。リズム良く階段を駆けると渡り廊下が見えてきた。どうやら渡り廊下の向こうが教室棟らしい。ちらほら生徒が見える。それを横目に右に曲がると、直ぐに職員室があった。

「・・・スー、ハー。っ失礼します。」

第一声こそ第一印象の決めてだ。前の学校で確か先生が言っていたこと思い出した。全くその通りだよ。うん。教えてくれた先生に感謝しながら戸を開ける。

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あきゅろす。
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