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朝食 前編

おはようございます皆様。朔弥です。

この度、無事転入先も無事に決まり、今日から私立婆裟羅学園の生徒として新しい人生の第一歩を踏み出すことになりました。つきましては・・・

「朔弥、何をやってるんだい?」

「ん?愛しの人形さん達に今現在の私を実況してたの。今はやりのなうだよ、なう。」

そう言ってソファーに寝ていたマーフィーさんを抱き上げる。

うん、今日も良いやつれ具合だよ。マーフィーさん。

「お父さん、今流行りには鈍くてわからないなぁ。でも最後辺りのフレーズには選挙のうぐいす嬢を思い出したね。」


・・・・・・。


「わぉ、やった。俺美声だってマーフィーさん。」

「・・・・・。」

あぁ、そんな哀れな目で俺を見ないでお父さん。視線が痛いわ。


「・・・抱き上げている二日酔いフェイスの熊さんはソファに置いてきなさい。ご飯が冷めますよ。」

そう言いながら父さんはオレの茶碗にご飯を盛ってくれた。炊きたてのご飯からほかほかとうまそうな白い湯気が出ている。

あぁ、ビバ日本食。あっぱれ白米文化。心から全国の米農家さんに感謝を述べながら、マーフィーさんを元居た位置に置いて座卓に向かう。

「はい、ご飯です。」

渡されたマイ茶碗からじんわりとご飯の温かさが伝わってきた。あぁ、幸せっていうのはこのことを言うのかしら。そう思いながら受け取った茶碗をアサリのみそ汁が入ったお椀の隣に置いて、箸を持つ。

「それでは両手を揃え、いただきます。」

「いただきます。」


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あきゅろす。
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