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職員=恩師になるかもしれません 中編

「すみません。失礼しました。」

勢い良く開けた戸を勢い良く閉めた。

「・・・・・・・・・!!?」

おかしい、教室を間違えたか?いや建物自体間違えたか?でも三好ブラザーズさんたちは居たから場所は間違ってないはず。そもそもなんで半裸の男性が机の上でブリッチしてるんだ?それも良い笑顔で。そういう趣味なのか?趣味なのか?てかこの場所がそういう専門の学校なのか?いや、さっき松永さんが来ていると言っていた。もしかしてこれは松永さんのサプライズと言う名のいじめではないか?そうかそれならわかるぞ。あの人ならやりかねない。むしろやる。

「あら?どうしたの?」

どこをどうすれば次に進めるか悩んでいると、後ろから声がかかった。

「天使が現れた!!!」

「そうね、まずは落ち着きなさい。」

この地獄絵図に相応しくない綺麗な女性が立っていた。

「えっと、なかで男の半裸がブリッチの上で机になっていて・・・」

「文章が支離滅裂よ。まぁ、伝えたいことは分かったわ。」

ニッコリと微笑む姿はまるで女神。あぁ、オレこの人がいればこの学校でやっていける。

「私の後ろに下がってなさい。」

「はい?」

促されて女性の背中に立つ。うわ!?スタイル良い!!

「耳、塞いでおいた方が良いわよ。」

「え?あ、ー。」

ガラッ



パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッッ!!!!!!!!!!



「ぎゃああぁっ!!」

「生徒が困っているでしょう?光秀、さっさと着替えなさい。」

あれ?おかしいな。目の前がバイオハザードになったぞ?

「フ・・フフ・・・ぁあ痛い・・・痛いですよ。帰蝶。」

オレの目の前に立つ女神は職員室の戸を開けるといきなりモデルガンを放った。突然の攻撃に机から落ちた男、光秀さんは全身にBB弾を受けたらしい。動く度に身体に付いたBB弾が落ちる。

「もう大丈夫よ。」

光秀さんをスルーして、ニッコリとオレに微笑む帰蝶さん。その姿は神々しく天使よりも、

「NIKE(ニケ)だ・・・。」

「あら、勝利の女神だなんてお世辞でも嬉しいわ。」

ギリシア神話の女神を彷彿させた。

「フフフ・・フフ、聞き覚えの無い声が聞こえますね・・・誰です?」

ぐりんっと顔をこちらに向けてきた。やばい、エクソシスト思い出した。

「何、奥羽から転校してきた田舎者だよ。私の知人の娘でね。」

「はっ!?このこちきでねぇ(鼻につく)物言いはー!!」

声のする方を振り向く。

「松永っさぁん!!」

「卿は相変わらず、歯にものを着せぬな。いや、全く父親似で愉快、愉快。」

そこには、この学校の校長で、父さんの悪友で、顧客の松永久秀さんが良い笑顔で笑っていた。

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