友達以上、恋愛以上、家族未満

「友達?」
「よりはずっと近いのなー」
「家族みたいってこと?」
「んーでも結婚は日本じゃできねーしなー」
「・・・・そういう意味で言ってんじゃないわよ。
じゃあまさかだけど、あんたら付き合ってたりしないでしょうね」
「今んとこはなー。
てかもういい?教室でツナ待たしてんだけど」
「・・・・・・・・・・邪魔して悪かったわね」



山本武はやっぱり猿だ。
黒川花は改めて納得した。






(何でさっきから沢田の話しかしてないのよ)





山本に好きな人がいるか聞いてみてと頼まれた世話焼きな少女は、嘆息してやめた方がいいと言おうと思った。





















「お待たせなのなツナ」
「山本、もういいの?
てか黒川が山本に用事とか珍しいよね」
何だったの?というツナに、山本はんーと軽く考えた後言った。

「何か俺がツナがどれだけ好きか聞かれた?」
「はぁ?」






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