お前なんか大嫌いだ
そう、言ったらどんな顔をするだろうか。
(って、何考えてんだ俺・・・)
傷ついた顔をしてくれるかとか泣きそうになるのかなとか我慢してそっかって笑うのかなとかさっきからそんなことばっかり考えている。
自分を必要として欲しいから。
ツナにとって山本武という人間がどれくらいの存在なのか確かめたいからっていうアホみたいな理由。
「・・・・・・・はぁ」
重症だ。
自覚してる。
でも自分が相手にとってどんな存在なのか、知りたくなるのも仕方ないと思うのだ。
「うわーやっぱりディーノさんて凄いんですね!!」
「何なら今度ツナもやってみるか?
結構はまると面白いんだぜ」
「あー、でも俺そういうの下手だから…」
「俺が教えてやるって」
「ほ、ホントですか?」
「任せとけって」
楽しそうに眼の前で笑いあってる二人を見ると、言ってしまいそうになる。
・・・・なのに結局口は勝手に本音ばっかり言うのだ。
「ツナー、俺ツナ好きだぜー」
「あははありがと」
だって、それも本心だから。
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