初めて出逢ったその瞬間
(すっげー・・・、綺麗)
アホみたいにぽかんと立ち尽くした。
ぼんやりと何処かを見つめて立っているその横顔。
ひらと舞う桜が雑踏を全て吸い込んだように、其処の空間だけは無音だった。
初めて出逢ったその瞬間。
呼吸をするのを忘れたんだ。
「山本?どうしたの?」
「んー、なんでもねーのな」
今は横できょとんとしている君に恋をしたなんて。
そんなこと君は知らなくていいよ。
君が俺と同じにならなくても、俺は君が好きだから。
←
→
無料HPエムペ!